
アロマオイルの種類は、250から300にも及ぶと言われています。アロマオイルの分類のひとつとして、シングルオイルとブレンドオイルがありますが、この2つにどのような違いがあるか疑問に思った方もいるでしょう。
今回は、シングルオイルとブレンドオイルの違いについて、詳しく解説します。これからアロマオイルに挑戦したい方やアロマオイルを深く知りたい方は、ぜひオイル選びの参考にしてみてください。
シングルオイルとは
最初に、シングルオイルとはどのようなものなのか、特徴をご紹介します。
1種類の植物から抽出されたオイル
シングルオイルは「エッセンシャルオイル」とも呼ばれており、1種類の植物から香り成分を抽出したオイルのことです。原料の中に植物がひとつだけ書かれているものが、シングルオイルに該当します。
インプルーブで使用しているシングルオイルの例として、以下の種類があります。
- カモミール
- ローズゼラニウム
- イランイラン
- ペパーミント
- ベルガモット
- オレンジスイート
- ラベンダー
- ユーカリ
上記のオイル以外にも、香りの好みや希望する作用などに合わせて、さまざまなオイルをご用意しております。成分となる植物が1種類のみであるため、1つの植物の香りや作用をふんだんに楽しめるオイルです。
名前が1つの種類で表現されている
アロマオイルの名前は、成分となっている植物が由来であるものがほとんどです。シングルオイルであれば、1種類の植物から抽出されていることから、「ラベンダー精油」「カモミール精油」などといったように、名前もひとつの種類で表現されています。
シングルオイルは、原料でなく名前を見ただけでも成分がわかるようになっています。このため、シンプルなアロマオイルと言えるでしょう。
手に入れやすい
シングルオイルは、自分の希望の香りや目的の商品が決まればすぐに購入できるため、手に入れやすいアロマオイルです。詳しくは後述しますが、ブレンドオイルは種類がとても多く、特にアロマオイルの初心者の方は、どれを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。シングルオイルであれば、普段気に入っている香りをそのまま購入するのもひとつの方法です。
ブレンドオイルとは
シングルオイルについてご紹介したところで、次にブレンドオイルがどのような特徴を持っているのかをご紹介します。
2つ以上のシングルオイルを調合したもの
ブレンドオイルとは、2種類以上のシングルオイルをブレンドし、作り出したオイルです。ブレンドオイルを作るために調合する作業を「調香」といい、ただブレンドするだけではなくオイル同士の相性や香りなどのバランスを取りながら調香することが必要です。
ブレンドオイルは、個々のシングルオイルが持つ効能を引き出し、掛け合わせによる相乗効果が期待できます。いくつか例を見てみましょう。
ラベンダーとオレンジスイートのブレンドオイル
アロマオイルの代表ともいえるラベンダーと、柑橘系特有の甘さが特徴のオレンジスイートをブレンドすると、オレンジスイートのリラックス・リフレッシュ効果とラベンダーの鎮静効果により、心を落ち着かせることができます。
さらに、ラベンダーは肌の新陳代謝促進、オレンジスイートは胃腸の調子改善が期待できるというように、全身に良い効果をもたらしてくれるのです。
ティーツリーとユーカリのブレンドオイル
清涼感のある香りが特徴のティーツリーと、コアラの食べ物として有名なユーカリは、どちらも殺菌作用を持ったアロマオイルであり、香りが似ています。風邪やインフルエンザなどの予防に効果が期待できるほか、血液やリンパの流れを促す作用もあります。
風邪などの予防以外に、清潔感や清涼感を感じたい夏に取り入れるのもおすすめです。
香りに深みが出る
ブレンドオイルの大きな特徴は、香りに奥行きや深みが出る点です。これは、香りが混ざり合うことで生まれる効果であり、ブレンドオイルならではの楽しみ方といえます。
ブレンドオイルは、数滴の違いでも香りが変わり、それに伴い深みも大きく異なります。香りが強いシングルオイルでも、ブレンドにより深みを持った新たな香りが生まれるのです。アロマオイルの深い香りを楽しみたい方は、ブレンドオイルがおすすめです。
幾通りものブレンドがあるので、オリジナルのオイルが作れる
ブレンドオイルは、ブレンドするオイルの種類や比率などにより、組み合わせは無限大です。自分の好みに合わせたオリジナルオイルが作れるのも、ブレンドオイルの大きなメリットです。
自分でシングルオイルをブレンドするときには、数滴の違いによる香りの変化が重要となってくるため、神経を集中して調整しなくてはなりません。メーカー側で調香したブレンドオイルを購入すれば、いつでも一定の香りを楽しめます。
専門店や専門家の知識が必要
ブレンドオイルを作る際には、基本的にどのシングルオイルを組み合わせても問題ありません。香りが複雑なオイルを組み合わせると、より上質な香りが生まれ、期待できる効果の幅も広がります。
ただし、ブレンドオイルの香りを持続させたい場合には、適切な組み合わせがあります。アロマオイルの香りは、トップ・ミドル・ベースの3つに分類されますが、柑橘系はトップに該当します。トップの香り同士をブレンドしても香りが続かないため、すぐに香りを楽しめなくなってしまうのです。このような知識を前もって知っておくと、オイルのブレンドに役立てられます。
オイルによっては光毒性を持っている種類があるほか、オイルの香りが好みであっても成分が体質に合わない場合もあります。特に、肌が敏感な方やアレルギー体質の方は反応が出やすくなるため、注意が必要です。
ブレンドオイルを希釈して使用する場合は、使用する部位によって希釈濃度が異なります。顔の場合はおよそ0.5%、体の場合はおよそ1%の割合がおすすめです。高い濃度で希釈してしまうと、肌に強い刺激がかかってしまうため、必ず割合を守るようにしましょう。
以上の観点から、ブレンドオイルの購入や調香・アロマテラピーなどに使用する場合には、専門店や専門家からアドバイスを受けることが大切です。
香りや効果にこだわりたいあなたにはブレンドオイルがオススメ
アロマオイルの香りや効果にこだわり、最大限に効果を高めたい方には、ブレンドオイルがおすすめです。ブレンドオイルの主なメリットには、以下の3つがあります。
求めている効果効能によって選べる
先述したように、シングルオイルは1つの効果もしくは効能が得られます。一方ブレンドオイルは、ブレンドの方法によって複数の効果や効能を感じることができます。
自分が求める効果や効能によってシングルオイルを選びブレンドできるため、オイルが持つ効果をさらに高められるのも、ブレンドオイルの大きなメリットです。
市販のブレンドオイルを購入する場合には、目的別に最適な商品が紹介されているため、体の不調の緩和や悩み事の解決などに役立ちます。
完全にオリジナルのオイルを作れる
自分でブレンドオイルを作ると、自分の好みをそのまま反映させたオリジナルの商品が作れます。同じシングルオイルをブレンドする場合でも、調整の加減によってまったく異なるオイルが生まれ、世界にひとつだけの香りを楽しめるでしょう。
また、時間が経つにつれてブレンドオイルの香りが変化し、違った印象を感じることができます。その日の気分でオイルを作れるのも、ブレンドオイルならではのポイントです。
ブランディングにも使える
ブレンドオイルは、店舗やオフィスなどのブランディングにも活用できます。企業が持つイメージとブレンドオイルの作用がマッチすると、顧客に対して質の高い香りが漂う空間を提供できるようになります。
さらに、香りによる演出でブランドイメージのクオリティ向上につながり、顧客への印象も大きく向上できるでしょう。
インプルーブのアロマオイルはプロがブレンド!
アロマ空間のプロデュースを手掛けるインプルーブでは、アロマテラピーアドバイザー資格を持つ専門スタッフが多数在籍しております。豊富な知識と経験を活かし、クライアント様に最適なオリジナルのブレンドオイルをご提案いたします。
業務用アロマディフューザーを使い、オリジナルブレンドオイルを室内空間へ拡散させることで、香りが効率的に広がります。クライアント様の業種やニーズに合わせたブレンドオイルをご提案いたしますので、アロマによる空間作りについてお悩みがある担当者様は、インプルーブまでお気軽にお問い合わせください。