仕事中や勉強中、睡眠時などに目のかゆみや鼻づまりで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。植物から抽出したアロマには、目や鼻の不快感といった花粉症の症状に効果があるといわれています。本記事では花粉症に効くアロマの効果やおすすめの種類、使用法などについて紹介します。

アロマの効果

アロマには、心の疲れや体の不調を整える、リラクゼーション効果があると言われています。特に体の不調を整える作用としては、自律神経を整えたり、ホルモンバランスを整えたりすることが期待できます。これらの作用は花粉症改善にも有効と言われていて、花粉症に悩まされている方にはアロマがおすすめです。それではアロマの効果について、詳しく解説していきます。

自律神経を整える

アロマの香りを嗅ぐことで、自律神経を整える効果が期待できます。アロマの芳香成分は鼻の奥にある嗅上皮に付着し、嗅細胞で電気信号へと変換されます。その変換された電気信号は、大脳辺縁系や視床下部、下垂体へと伝わっていきます。この中でも視床下部は自律神経やホルモン分泌のバランスなどを司る場所です。そのため、視床下部にアロマの香りが直接働きかけることで、自律神経を整えてくれるでしょう。

ホルモンバランスを整える

植物の葉や花から抽出したアロマの芳香成分を体内に吸収することで、ホルモンバランスが整う可能性があります。アロマの芳香成分の情報は内分泌系を調整する視床下部や下垂体に伝わり、ホルモンの分泌を調整します。ホルモンの分泌により、幸福感や緊張の緩和などリラックス状態を創り出します。また、アロマの中には咳や喉の痛み、鼻水などにアプローチしたり、鼻の通りをすっきりさせたりする作用の種類もあります。そのため、アロマを取り入れることで、花粉症で気になる症状の緩和が期待できます。

おすすめアロマ

アロマには、自律神経やホルモンバランスを改善してくれる効果があり、花粉症対策としても有効です。しかし実はアロマの種類によって、鼻づまりの症状緩和や目や肌のかゆみ、乾燥に効くなど、効果が異なります。ここからは花粉症対策におすすめの代表的なアロマを紹介しているので、自身の症状を考えながら確認してみてください。

ユーカリ

 

「コアラが食べる葉」や「観葉植物」として有名なユーカリの精油は、爽快感がありミント系の香りが特徴です。ユーカリの精油に含まれるシネオールという成分が、鼻詰まりや痰がからむの喉へ効果的です。そのほか、免疫力を高める作用もあり、鼻や喉の不調にも有効なので、花粉症の改善が期待できます。また、すっきりとした香りで集中力の向上や緊張の緩和なども期待できるので、花粉症で集中できないときに使用するのもおすすめです。

カモミール

カモミールは、世界中で愛されている、甘くリンゴのようなフルーティな香りが特徴のアロマです。カモミールは抗炎症作用や抗アレルギー作用を持っており、目や肌のかゆみや乾燥にも効果が期待できます。また、頭痛や神経痛、筋肉痛を和らげ、落ち着かせてくれる作用もあります。

ラベンダー

ラベンダーは、世界中で栽培される人気のハーブです。ラベンダーの精油は、ハーブとフローラルを融合させたような甘い香りが特徴です。鎮静作用や抗菌作用などもあり、皮膚炎や発疹だけでなく、花粉による目や皮膚のかゆみが気になるときに効果が期待できます。また、清涼感のある香りで鼻の通りを良くしながら、甘みとやさしさが含まれる香りでリラックス感を促してくれます。

ペパーミント

ミントの代名詞ともいわれるペパーミントは、すっと鼻通りが良くなるようなフレッシュな香りが特徴のアロマです。ペパーミントといえば「ハッカ」をイメージする方も多いでしょう。ペパーミントに含まれるメントール成分による冷却効果で、体のクールダウンや喉など呼吸器系の腫れに効果が期待できます。また、鼻詰まり解消や眠気覚ましなど、頭と体をすっきりさせて集中したいときも役立ちます。

レモン 

レモンは、料理や香料、薬用などと幅広く利用されており、爽やかなフレッシュさと強烈な酸味が特徴です。レモンの精油は、果物のレモンより少しマイルドでクリアな香りです。レモンには抗菌・抗ウイルス作用などがあるので、部屋の抗菌や除菌、空気清浄に効果的です。また、花粉症で勉強や仕事に集中できないときには、レモンのフレッシュな香りでやる気アップにも役立つでしょう。

おすすめ使用方法

ここまで、花粉症に効果的なおすすめのアロマを紹介してきました。アロマの効果は理解したけど、実際にどのように使用したら良いのか、悩む方もいるでしょう。そこで次に、アロマオイルのおすすめの使用方法をいくつか紹介していきます。スプレーで身の回りのものに振りかけたり、日常の入浴時に使用したりとさまざまな方法があります。どれも手軽に行える方法なので、参考にしてみてください。

マスクにつける

まずは手軽にアロマを取り入れる方法として、アロマスプレーでマスクに振りかけて吸引する方法です。特に、外出時の鼻づまり対策におすすめの方法です。マスクに振りかけておくことで、外出先でも常にアロマの香りで鼻づまり解消やリラックス状態を保てます。マスクにアロマを使用する際の注意点は、肌に直接触れないようにすることです。ティッシュやハンカチに垂らしたものを、マスクの内側に入れて使用するのもおすすめです。

ハンカチにつける

外出先での花粉症対策には、マスクにつける方法のほかに、ハンカチやティッシュにアロマをつける方法もあります。ハンカチやティッシュに使用する際には、数滴のオイルを垂らし鼻が詰まったら手元に近づけて、香りを吸い込みます。また、仕事や勉強をしているときには、デスクにハンカチを置いておくだけで十分に香りを楽しめます。色のあるオイルを使用する際には、ハンカチへの色移りやシミになる可能性があるので、注意が必要です。

芳香浴をする

アロマの使用方法として、自宅で手軽に行える芳香浴もおすすめです。アロマを自宅に拡散させて香りを楽しみ、体と心を整えます。ティッシュやハンカチにアロマを垂らし、香りを嗅ぐ方法です。また、アロマディッシュやアロマディフューザー、アロマポットなどの専用器具を用いることで、シーンに合わせて行えます。朝の目覚めをすっきりさせたり、夜の寝る前にリラックスしたりと、さまざまな楽しみ方が可能です。

吸入法をする

最後に紹介するのは、アロマの成分を口や鼻から吸入することで、呼吸器系の不調を整える吸入法です。マグカップや洗面器などに少し高温のお湯を入れて、アロマオイルを数滴垂らします。立ち上がる蒸気とともに、香りを口や鼻から吸い込みます。このとき、蒸気が周囲に逃げないように頭からタオルを被って行うこともおすすめです。刺激の強いアロマを用いる場合、粘膜を刺激する可能性もあるので、長時間の利用は避けるようにしましょう。

まとめ

アロマは自律神経やホルモンバランスを整えることで、花粉症による体の不調の改善が期待できます。アロマの種類によって、鼻づまりの症状緩和や目や肌のかゆみ、乾燥に効くなど効果が異なるので、自身の症状に合わせて選ぶことが大切です。本記事ではアロマの効果や花粉症におすすめのアロマ、使用方法について、紹介してきました。花粉症に悩んでいる方は、アロマで賢く対策をしてみてはいかがでしょうか。

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