生理痛に悩みを感じている女性は、決して少なくありません。人によって、痛みの感じ方や程度は異なるものの、なかには立っていられないほどの激しい痛みを伴う人もいます。また、理由もなくイライラしたり、気分が落ち込んだりしてしまうこともあるでしょう。
そのような時には、ストレスを緩和しメンタルバランスを整えてくれるアロマがおすすめです。当記事では、アロマの効果や生理痛におすすめのアロマオイルについて解説します。生理痛にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
生理痛が緩和する理由
「アロマが生理痛を和らげてくれる」という話を、耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。まずは、アロマが生理痛が緩和すると言われている理由について見ていきましょう。
嗅覚からの刺激が痛みを緩和してくれる
まず前提として覚えておいていただきたいのが、アロマが生理痛を緩和すると言っても、直接痛み止めとしての作用を持つわけではないということです。
アロマの心地良い香りを嗅ぐことによって、心身がリラックスし、間接的に痛みが緩和される効果が見込めます。生理痛は、自律神経が乱れることで痛みが強くなる場合があるので、アロマによってそれが和らぐと考えられているのです。
ストレスが緩和される
アロマの匂いを嗅ぐと、リラックス感が高まりストレスが軽減されたように感じます。さらに、アロマの芳香成分を体内に取り入れることで、ホルモンバランスを整えてくれる効果も期待できます。
アロマの効果
ここまでの内容で、アロマが生理痛が緩和すると言われている理由について理解が深まったのではないでしょうか。それでは、アロマを活用することは具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、アロマの効果について紹介します。
集中力を高める
アロマには、集中力を高めてくれる頭脳明晰作用があるとされています。生理期間中は、何となくぼんやりしてしまいやすいものです。集中力が続かず、思い通りに作業が進まないということもあるでしょう。そんな時にアロマの匂いを嗅ぐことで、脳が活性化され、集中力が持続しやすくなります。
睡眠の質を高める
アロマの香りには、視床下部へ直接働きかける作用があり、それによって自律神経のバランスが整って副交感神経が優位になります。それによって身体のこわばりがほぐれて、気持ちが安らぎ、心も身体もリラックスできることでしょう。このように、自律神経のバランスを整えていくことで生理中の悩みの種である疲労感や不安、イライラを解消できて、質の良い睡眠につなげられます。
気持ちを高める
爽快感がある香りのアロマオイルや、不安や緊張を和らげる効果のあるアロマオイルは、気持ちを高めてくれることにも役立ちます。前向きな気持ちにしてくれる効果があると言われているアロマオイルには、「レモン」「ペパーミント」「ユーカリ」「オレンジスイート」などが挙げられます。
生理痛におすすめのアロマオイル
生理痛におすすめのアロマオイルには、「ゼラニウム」や「ラベンダー」「イランイラン」などが挙げられます。以下では、それぞれの香りの特徴について説明します。
ゼラニウム
「ゼラニウム」は、バラのような華やかでフローラルな香りが特徴です。鎮痛効果のあるゲラニオールが含まれているため、生理痛の緩和に良いと言われています。
ラベンダー
「ラベンダー」は、アロマの代表格として知られる香りです。万能精油と呼ばれるほど、さまざまな効能を持っていて、月経前症候群(PMS)の鈍痛にも有効と考えられています。
イランイラン
「イランイラン」は、フローラルでエキゾチックな香りが特徴です。イランイランに含まれる「β-カリオフィレン」は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌を促進する効果が期待されています。イランイランの香りでエストロゲンが分泌されれば、生理に伴う諸症状を緩和できることでしょう。
ブレンドして相乗効果
アロマオイルはブレンドすることで、「自分好みの香りを楽しめる」「香りの持続性が高まる」などのメリットを得られます。以下では、ブレンドすることで相乗効果が期待できるアロマをいくつか紹介します。
ゼラニウムとラベンダー
鎮静作用の高いラベンダーに、同じく不安を鎮め、精神を明るくしてくれるゼラニウムをプラスしたブレンドは、女性ホルモンのアンバランスに良いとされています。就寝前にベッドサイドに置いておくと、リラックスした状態で眠りにつけるでしょう。
ゼラニウムとイランイラン
ゼラニウムとイランイランは、どちらもホルモンバランスを整えてくれる作用があるため、生理前でイライラする、落ち込むといった女性特有の不調があるときにおすすめのブレンドです。フローラルな甘い香りに包まれることで、穏やかな気持ちを取り戻すことができるはずです。
ラベンダーとイランイラン
ラベンダーとイランイランを合わせると、心が安らぎ、落ち着きを得られます。特に、生理前で食欲が不安定なときに使うと感情を和らげてくれます。
ただし、イランイランとラベンダーは、どちらも血圧を下げる作用があるため、低血圧の方は十分ご注意ください。
アロマテラピーのやり方
アロマテラピーのやり方は、主に「芳香浴」「沐浴法」「湿布法」の3つです。以下では、それぞれの方法について詳しく説明します。
芳香浴
芳香浴とは、香りを空間に広げて楽しむ方法です。芳香浴は、経鼻吸収と経皮吸収の2ルートからアロマオイルの成分を吸収できる点が魅力です。 そのため、身体全体に成分が広がりやすくなり、心身の症状を緩和させてくれます。
沐浴法
沐浴法とは、アロマオイルを湯船に垂らして全身浴や部分浴をすることを言います。具体的には、バスタブにたっぷりのお湯をはり、アロマオイルを2~3滴ほど混ぜ入れます。湯気とともに、アロマオイルの香りが優しく広がります。気持ちが安らぐのはもちろん、お湯に浸かることによって血流が良くなるため、頭のてっぺんからつま先までリラックスできるでしょう。
湿布法
湿布法とは、アロマオイルを使用して作る天然湿布で、症状のある患部に当てて使用します。直接患部に当てるため、即効性を求める際におすすめの方法です。
湿布法の手順としては、はじめに洗面器に熱湯をはり、アロマオイルを3滴ほど加えます。そこに浸して絞ったタオルを、痛みのある箇所に当てるだけです。アロマの香りと温かさによって、心と身体がポカポカしてきます。
まとめ
今回は、アロマが生理痛が緩和する理由や生理痛におすすめのアロマオイルについてお伝えしました。アロマを取り入れることで生理痛が緩和するのは、香りを嗅ぐことで得られるリラックス効果によるものと考えられます。そのため、鎮静効果があると言われているアロマオイルのなかから、自身の好みに合うものを選んで使うと良いでしょう。
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