オフィス環境は、私たちの日常の大部分を占めており、快適で効果的な仕事をするために欠かせない場所です。しかし、時にはオフィス内に漂う不快な臭いが、その環境を台無しにすることがあります。皆さんも一度は経験したことがあるかもしれませんね。本記事では、オフィスが臭い原因を探り、香り空間のプロが提供する実用的な対策について詳しくご紹介します。
オフィスが臭い原因ってなに?
オフィス内の臭い問題は、快適な労働環境を損ね、生産性に影響を及ぼす可能性があります。ここでは、オフィスが臭い原因に焦点を当て、その主要な要因について詳しく探求しましょう。
人から発せられる臭い
オフィス内の臭い問題の最も一般的な原因の一つは、人から発せられる臭いです。これには、体臭、口臭、食事の臭い、香水、柔軟剤、タバコの臭いなどが含まれます。
体臭・口臭
オフィス内で感じる臭いの源の一つが、体臭や口臭です。日常の忙しさの中で、これらの臭いが問題になることがあります。汗をかいたり、適切なケアを怠ることで、体臭が強くなることがあります。同様に、食事後に口臭が気になることもあります。これらの問題は誰にでも起こり得ることで、注意が必要です。
食事の臭い
オフィスでの食事は一般的ですが、食べ物による臭いも考えられます。特に、強い香りの食べ物やスパイシーな料理をオフィスで食べると、その香りが広がることがあります。これは周囲の人に不快感をもたらす可能性があり、オフィスの雰囲気を損ねることがあります。
香水・柔軟剤
香水や柔軟剤は、臭い問題の源として考えられることがあります。人それぞれ異なる香りの好みがあるため、強烈な香りをまとっている同僚がいると、周囲の人々にとっては不快に感じることがあるかもしれません。同様に、柔軟剤の香りもオフィス内で広がることがあり、これが臭いの原因になることも考えられます。
タバコの臭い
タバコの臭いもオフィスの臭い問題の一つです。喫煙者がいることで、オフィス内に広がるたばこの臭いは、非喫煙者にとっては特に不快に感じることがあります。タバコの臭いは壁や家具に染み付くこともあり、長期的な問題となることがあります。
設備から発せられる臭い
オフィス内の臭い問題は、時には設備に起因することもあります。ここでは、設備から発せられる臭いの主な原因に焦点を当て、それぞれの問題について考察します。
エアコン
オフィス内のエアコンシステムは、快適な温度を維持するために不可欠ですが、時折、エアコン自体から不快な臭いが発せられることがあります。これは通常、エアコンフィルターや内部のカビ、ほこりの蓄積、または不適切なメンテナンスに起因します。このような問題がある場合、エアコンから発せられる臭いは、オフィス内の空気質を損ない、快適さに影響を及ぼす可能性があります。
排水溝
オフィスの排水溝も、臭い問題の源となることがあります。排水溝からの異臭は、詰まりや排水管の不良な状態によるものが一般的です。これは特にトイレやキッチンエリアで問題が起きやすい領域です。異臭が放置されると、職場の環境を不快にし、従業員の快適性に悪影響を及ぼす可能性があります。
カーペット
カーペットは、オフィス内で使われる床材の一つで、快適な足触りを提供する反面、長い間使用されると臭い問題を引き起こすことがあります。こぼれた液体や食べカスなどがカーペットにしみこんだ場合、難しい臭い問題が発生することがあります。カーペットの清掃と定期的なメンテナンスが怠られると、この問題が悪化する可能性があります。
壁に染み付いたヤニ
喫煙に関する法律が定められる以前はオフィス内での喫煙は当たり前でした。古いオフィスだと壁面にヤニが残っており臭い問題が発生することがあります。ヤニは空気中の微粒子となり、壁や天井に付着し、そこから臭いを発散します。この問題は、室内の空気の質を悪化させ、非喫煙者にも影響を及ぼします。
オフィスの臭い対策は個人ではなく会社で取り組むべき問題
オフィス内の臭い問題は、単なる個人の問題ではなく、会社全体が取り組むべき重要な課題です。以下では、その理由について詳しく探求しましょう。
本人は気が付きにくい
オフィス内の臭い問題に対する最初の理由は、本人がそれに気付きにくいことです。人は自身の体臭や個人的な習慣に対して鈍感になりがちで、自分の臭いが周囲に影響を及ぼしていることに気付かないことがあります。そのため、個人の責任だけで問題を解決するのは難しい場合があります。
周囲の人は指摘しにくい
もう一つの理由は、周囲の人々が臭い問題を指摘しにくいことです。臭いについて他人に指摘するのは難しいことで、同僚や上司に直接問題を伝えることは避けられることが多いです。その結果、問題は放置され、臭い問題が悪化する可能性があります。
設備の管理責任は会社にある
オフィス内の設備の管理責任が会社にあることです。オフィスの空調システム、清掃、および設備のメンテナンスは、会社が責任を持つべき重要な領域です。会社は、従業員の快適性と生産性を確保するために、臭い問題に対処するための措置を講じる必要があります。
以上の理由から、オフィスの臭い対策は個人の責任だけでなく、会社全体が取り組むべき問題となります。会社が臭い問題に真剣に取り組むことで、快適なオフィス環境を実現し、従業員の生活品質と生産性を向上させることが可能となります。また社員は臭い問題に悩む場合、会社への報告と協力が重要です。
会社ができるオフィスのニオイ対策
オフィス内の臭い問題は、従業員の快適性と生産性に影響を及ぼす可能性があるため、会社は積極的に対策を講じるべきです。以下では、オフィスのニオイを軽減するために会社ができる対策に焦点を当て、その方法を詳しく探究してみましょう。
1. 換気をする
オフィス内の空気を新鮮に保つために、換気は非常に重要です。換気を行うことで古い空気や臭いを排出し、新しい空気を取り入れることができます。
窓を開ける
最もシンプルで効果的な換気方法の一つは、窓を開けることです。窓を開けることで、外の新鮮な空気が室内に流れ込み、不快な臭いを薄め、排出します。特に季節が許す限り、窓を開ける習慣を促すことが大切です。
換気扇をつける
オフィス内に窓が少ない場合や、天候が不安定な場合、換気扇を設置することが有用です。換気扇は室内の空気を循環させ、新鮮な外気を取り入れるのに役立ちます。適切な位置に換気扇を設置し、適切にメンテナンスを行うことで、臭い問題の軽減に寄与します。
2.空気清浄機を設置する
空気清浄機は、室内の空気中の不純物を除去し、清潔な空気を維持するのに役立ちます。オフィス内に空気清浄機を設置することで、ニオイの軽減だけでなく、アレルギー症状の緩和にも貢献します。
24時間稼働させる
空気清浄機は効果的に働くためには連続的な運転が必要です。24時間稼働することで、室内の空気を常にクリーンに保ち、臭いの蓄積を防ぎます。
フィルターの掃除を定期的に行う
空気清浄機のフィルターは時間とともに汚れます。定期的なフィルターの掃除や交換を行うことで、空気清浄機の効果を最大限に引き出すことができます。掃除サイクルを設定し、従業員にもその重要性を啓発することが大切です。
エアコンや扇風機と併用して使用する
空気清浄機は、エアコンや扇風機と組み合わせて使用することで、効果を高めることができます。エアコンや扇風機は空気の循環をサポートする役割を果たします。これらを組み合わせて使用することで、オフィスの快適性を向上させると同時に、臭い問題にも対処できます。
3. 消臭剤を置く
オフィス内の臭い問題を軽減するために、消臭剤を使用することは非常に効果的です。一般的なスプレータイプの消臭剤や固形の香り袋など、さまざまな種類の消臭剤が市場に出回っています。オフィス内の臭いの種類に応じて、適切な消臭剤を選びましょう。香りの種類や持続時間、使用方法などを検討し、従業員の快適性を向上させるための最適な選択を行いましょう。
4.専門業者に依頼する
オフィス内の臭い問題が設備から発生している場合、プロの専門家に依頼することが賢明です。空調システム、排水管、カーペット、壁面など、様々な設備に関する問題は放置すれば悪化する可能性があります。設備に関する臭い問題がある場合、早期の対応が重要です。専門業者に早めに依頼することで、問題を早期に解決し、オフィスの快適性を維持できます。
5.アロマデフューザーを設置する
最後に、オフィス内での臭い問題にアプローチする方法として、アロマデフューザーの使用を検討しましょう。アロマオイルの中には消臭効果の期待できるものも数多くあります。
消臭だけでなく様々なエッセンシャルオイルを使用して、オフィス内に心地よい香りを広げることもできます。またアロマオイルはカスタマイズが可能で、オフィスの雰囲気に合わせて異なる香りを選択することもできます。従業員がリラックスできる環境を提供し、業務の生産性の向上を図る企業も多く存在します。
香り空間のプロがオフィスにおすすめのアロマを紹介
ひとことでアロマといっても、アロマオイルの種類は何百にのぼります。アロマに疎い方だと何が良くて何がダメなのか判断に困るということをよく耳にします。ここではオフィス環境に適したアロマオイルを7つご紹介いたします。
ローズマリー
ローズマリーは力強く存在感のあるグリーンの香りが特徴的。ハーブらしい刺激もしっかりと感じられ消臭効果が期待できます。強い香りは中枢神経を刺激するため、集中力を高めたい時などにも最適です。気持ちを切り替えたい時や眠気を覚ましたい時に有効です。
ペーパーミント
”ミント”の代名詞とも言われているペーパーミント。スッと鼻通りが良くなるような香りが特徴的で、リフレッシュ、眠気スッキリ、消臭、抗菌、抗ウイルス、防虫など様々な効果が期待でき、スッキリとした爽やかな香りは元気と活気を与えてくれます。リフレッシュ・集中力アップの他にも精神的な疲労を感じるときに心を落ち着かせてくれる抑うつ作用もあります。
レモン
抗菌・抗ウイルス作用・消臭効果があり、フレッシュな香りで心身を活性化してくれます。冷静になりたい時や集中したい時にも効果的で、仕事や勉強時のやる気を高めたい際にも役立ちます。
グレープフルーツ
抗菌作用から、雑菌からくるニオイ対策にも効果的です。フレッシュで爽やかな香りは、気分を明るくリフレッシュしてくれます。また、落ち込んだ気持ちや不安感、緊張感を和らげたいときにおススメの香りです。
ユーカリ
シネオールの成分が80%を占めるため抗菌、消臭作用など様々な作用があります。優しい香りが特徴ですが清涼感ある香りなので、集中力を高めてくれるでしょう。またリフレッシュ効果があるとされ、ストレスにより沈んだ気分を高めたり、不安な心を落ち着かせたい時に役立ちます。
タイム
強い抗菌作用で雑菌によるニオイの元を消臭してくれます。抗感染・抗ウイルス作用が強い為、感染対策にとても効果的です。またストレスや不安な気持ちをやわらげ、元気づける作用もあります。脳を活性化させてくれるので集中力を高めたいときにおすすめです。
ラベンダー
悪臭成分を中和して消臭する作用があります。心を落ち着けて、ストレスを和らげ、感情のバランスをとってくれます。リラックス効果が高いので、副交感神経を優位にし気分を安定させてくれます。
まとめ
今回はオフィスのニオイ問題について香りのプロ目線で解説しました。オフィスのニオイ問題は、スメルハラスメントというハラスメントに数えられるほど深刻な問題の一つです。またニオイ問題は非常にデリケートな問題が故に、個人間で解決することが難しく会社単位で取り組むべき課題であると考えられます。
ニオイの原因の解明、そして適切な対策を講じることでオフィス環境が改善し、さらには従業員の業務の効率化向上にも繋がっていくのではないでしょうか。
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