日常生活のなかで、一度はアロマオイルについて耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、実際アロマオイルとは何かと聞かれても、なんとなく良い香りがするものくらいの認識しかないという人も多いと思います。そこで本記事では、アロマオイルとは何かを徹底解説していきます。

アロマオイルについて

アロマオイルとは、そもそもどんなものを指すのでしょうか。ここでは、アロマオイルの定義や歴史、種類について解説します。

アロマオイルの定義

そもそも、アロマオイルの定義とは何なのでしょうか。アロマオイルとは、植物の花や葉、果皮、果実などから抽出した天然香料、もしくは合成香料にアルコールやキャリアオイル、プロピレングリコールなどが加えられているオイルのことです。よく精油やエッセンシャルオイルと混同しがちですが、精油・エッセンシャルオイルは、添加物を加える前の100%天然由来の香料のことを指します。精油はそのままだと肌への刺激が強く、水分と混ざりにくいですが、キャリアオイルを加えることで肌に優しくなり、アルコールを加えることで水に混ざりやすくなります。

アロマオイルの歴史

アロマオイルの歴史は古く、紀元前3000年、古代エジプトの時代までさかのぼります。古代エジプトでは、お香やハーブティーなどでアロマの香りが楽しまれていました。また、古代ローマでは儀式や晩餐会、公衆浴場などさまざまな場面でバラを使用していたようです。時は進み16~17世紀の中世・近代ヨーロッパでは、アルコールの発見や蛇管と蒸留器の発明により、香りの抽出や保存が可能になりました。加えて、商人による香料の貿易も発展したことから、アロマオイルは一気に広まりました。18~19世紀ごろにはアロマオイルは貴族御用達のアイテムとなり、調香師を雇って特注する人もいたようです。

天然香料と合成香料に分かれる

アロマオイルには、天然香料から作られるものと合成香料から作られるものがあります。天然香料は自然の植物から水蒸気蒸留や果皮圧搾などで抽出した香料のことで、精油・エッセンシャルオイルとも呼ばれます。合成香料には、同じ成分を持つ植物から成分を抽出し、似た香りを合成している半合成香料と、石油系の原料から作った合成香料があります。天然香料は香りが優しく、得られる効果が高いといわれている一方、合成香料は安定していて長期的に香りを供給できるというメリットがあります。

アロマオイルに使われる主な素材

アロマオイルといっても香りの種類はさまざまで、使われている素材もそれぞれ違います。ここからは、アロマオイルに使われる主な素材7種類を紹介します。

  • イランイラン
  • 柑橘系
  • バニラ
  • ミント系
  • ローズ
  • ラベンダー
  • ユーカリ

イランイラン

イランイランはほとんどの精油と相性がよいと言われているため、アロマオイルによく使われています。オリエンタル系のフローラルな香りが特徴で、官能的と表現されることもあります。効果は気分の高揚や怒りの鎮静、ホルモンバランスの調整などがあるといわれています。

柑橘系

みずみずしく爽やかな香りで、老若男女問わず人気の高い柑橘系の精油も、アロマオイルによく使われています。ダイエット効果があるといわれているグレープフルーツ、リラックス効果が期待できるオレンジ、高い殺菌・消毒効果があるとされているレモンなど、一口に柑橘系と言っても香りや期待できる効能はさまざまですが、どの柑橘系アロマも基本的にはリフレッシュ効果があるとされています。

バニラ

バニラは、スイーツのような甘い香りが特徴です。高いリラックス効果で不眠症に効くと言われていて、アロマキャンドルやルームフレグランスなどによく使われています。バニラの精油はありませんが、バニラから抽出された「バニラアブソリュート」という精油と、バニラに似た香りが特徴のベンゾインという精油があります。

ミント系

ハッカという名前でもよく知られているミント系のアロマは、主に消臭や虫除けとしてよく使われています。鼻を通るすっきりとした香りが特徴で、風邪を引いたときに嗅ぐと良い、という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。また、リフレッシュ効果が高いとされているため、仕事や勉強の際に使用する人も多いようです。

ローズ

華やかでフローラルな香りが特徴のローズは、フローラル系や柑橘系、樹脂系、スパイス系のアロマと相性が良いと言われています。幸せホルモン・オキシトシンの分泌を促すと言われていて、ストレスの緩和や気持ちを前向きにする効果が期待できます。また、抗炎症作用や細胞促進作用などアンチエイジングにうれしい効果があるとされていることから、化粧品によく使われています。

ラベンダー

ラベンダーも、イランイランと同様にどんな精油とも調和することで有名です。安眠効果が高い代表的なアロマですが、他にも肌荒れ、頭痛、鎮静、抗炎症など心身ともにさまざまな効果が得られるとされています。そのため、ルームフレグランスや消臭剤、化粧品などさまざまな製品でよく見かける素材となっています。

ユーカリ

ユーカリは、ミントよりも刺激の強い清涼感のある香りが特徴です。消臭・消毒効果に優れているため、玄関やトイレの消臭スプレー・芳香剤によく使われています。また、レモンに似た香りが特徴のレモンユーカリという種類は、昆虫忌避作用があり虫除けに使われています。

アロマオイルに期待できる様々な効果効能

アロマオイルは、香りを嗅ぐだけでさまざまな効果が得られると言われています。ここでは、アロマオイルに期待できる次の4つの代表的な効果効能を紹介します。

  • リラックス効果
  • リフレッシュ効果
  • 気分の高揚
  • 消臭

リラックス効果

リラックス効果は、多くのアロマで注目されている効果の一つです。香りが鼻孔を通り視床下部と下垂体に到達して働きかけることで、副交感神経を優位にするとされています。副交感神経が優位になると、呼吸のリズムが整いリラックスできて、不眠改善につながります。今回紹介したなかでリラックス効果があるといわれている素材は、イランイランとバニラ、ラベンダーです。

リフレッシュ効果

視床下部と下垂体に働きかけ、自律神経やホルモンバランスを整えることでリフレッシュ効果が得られるとされているアロマもあります。今回紹介した素材では、柑橘系やミント系、ユーカリにリフレッシュ効果があると言われています。リフレッシュ効果のあるアロマは、仕事や勉強中にもおすすめです。

気分の高揚

アロマのなかには、不安や落ち込みを解消し、気分を高揚させるとされているものもあります。今回紹介したアロマでは、イランイランやローズ、ラベンダーに気分高揚の効果があると言われています。ストレスがたまり、憂うつな気分が続くという日に使ってみましょう。

消臭

アロマオイルは、植物精油が持つ成分が悪臭物質を無臭物質に変化させたり、悪臭物質と干渉し悪臭を相殺することで消臭効果を発揮したりすると期待されています。今回紹介したなかでは、柑橘系、特にレモンやグレープフルーツ、ミント系、ユーカリが消臭によく使われています。

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