介護施設の運営において避けて通れない問題があります。それは、施設内で発生する不快なニオイです。この問題は、利用者の快適さや生活環境に直接影響を及ぼし、スタッフの労働環境にも大きな負担をかけることがあります。介護施設のニオイ問題は、真剣に向き合わなければならない課題です。
でも、まず疑問に思うことは、なぜ介護施設でこのようなニオイが発生するのでしょうか?それと同時に、この問題にどのように対処すべきなのか、それを解決するために何ができるのでしょうか?この記事では、これらの問いに答えるべく、介護施設のニオイ問題について深堀りしていきます。
介護施設で発生するニオイの原因って?
介護施設でのニオイ問題に迫る前に、まずその原因について考えてみましょう。この問題の根本的な要因を理解することは、効果的な対策を見つける第一歩となります。
排泄物によるニオイ
一つの主要な原因として、排泄物によるニオイが挙げられます。介護施設では、入居者の方々が排泄のお手伝いを必要とすることがよくあります。排泄物には不快なニオイが伴うため、これが一因となります。特にトイレやおむつ交換室などの場所でこの問題が顕著に現れます。
雑菌・加齢による体臭
雑菌・加齢による体臭が原因のパターンです。高齢者や要介護者の中には毎日お風呂やシャワーを浴びることが困難な方や拒否される方が多く、汗や汚れが溜まり雑菌が繁殖することで身体から嫌なニオイが発生します。またお風呂に入っていたとしても加齢とともに発生する加齢臭は、皮脂腺から出る「過酸化脂質」や「パルミトレイン酸」の量が増え、結合・酸化・分解され「ノネナール」というニオイ物質ができることが原因です。ストレスを多く抱えていると、加齢臭を強くする要因になるともいわれています。
施設全体に染みついたニオイ
介護施設全体に染みついたニオイについて考えてみましょう。施設内で長期間にわたってニオイが発生し続けると、壁や家具などにもそのニオイが染みついてしまうことがあります。
施設全体に広がるニオイは、入居者やスタッフにとってストレスの原因となり、快適な環境を損ねる可能性があります。そのため、施設内の空気品質を改善する方法を模索することは不可欠です。
介護現場でどんなニオイ対策を導入している?
介護施設における臭い問題に対処するため、介護ワーカーさんは実際の現場で行われている対策を探るためにアンケート調査を行いました。その結果、以下のようなニオイ対策が実施されていることが明らかになりました。(引用:https://carekyo.com/content/list/2460/)
消臭スプレー
アンケートによれば、多くの介護施設で消臭スプレーが広く使用されています。排泄物の臭いや部屋全体のニオイを瞬時に中和し、清潔な環境を維持するために貢献しています。専用の消臭スプレーは、即効性があるため、スタッフが迅速に対処できる利点があります。
置型消臭剤
また、置型消臭剤も一般的に使用されています。これらの消臭剤は、部屋の特定の場所に配置され、一定期間にわたって臭いを中和します。消臭剤は長時間効果を発揮するため、効率的にニオイを抑制できます。
空気清浄機
空気清浄機も、ニオイ対策において有用なツールです。特に、空気中の微粒子や雑菌を取り除くことで、部屋の空気を清浄に保つのに役立ちます。清浄な空気は、入居者の健康にも好影響を与え、ニオイの発生を減少させます。
芳香剤
芳香剤は、施設内の空気を爽やかに保つのに役立ちます。花やフルーツなどの香りを取り入れ、居心地の良い環境を提供します。ただし、過度な香りは好ましくないこともあり、適切なバランスが求められます。
アロマ・その他
最後に、アロマテラピーがニオイ対策において注目を集めています。アロマオイルは、その香りによって不快な臭いを中和するだけでなく、入居者のリラクゼーションやストレス軽減にも寄与します。アロマテラピーを取り入れることで、介護施設の雰囲気が改善され、入居者とスタッフの生活の質が向上します。
アンケート調査により、これらの対策が実際に介護施設で有効であることが示されました。しかし、臭いの原因や施設の状況に応じて、組み合わせて使用することが最も効果的です。どの方法が最適かは、現場の状況や入居者のニーズに応じて検討する必要があります。
介護施設のニオイ対策にはアロマディフューザーがおすすめ!
介護施設でのニオイ対策において、アロマディフューザーは非常に効果的なツールです。その理由を見ていきましょう。
理由①アロマには消臭効果がある
アロマディフューザーの魅力の一つは、消臭効果があることです。アロマオイルは、植物から抽出される自然の香り成分で構成されており、これらの成分が空気中の不快なニオイを吸収・中和し、消臭してくれます。
特定のアロマオイルには、強力な消臭効果があります。例えば、ティーツリーやラベンダー、ユーカリプタスなどは、室内のニオイをすばやく取り除くのに役立ちます。これにより、排泄物や体臭による不快なニオイを軽減し、施設内の空気をクリーンで快適なものに変えることができます。
理由②認知症予防の効果が期待できる
アロマディフューザーを使用することにより、認知症予防にも有益な効果が期待できます。嗅覚への刺激は強烈に記憶に残るため、アロマの香りが記憶や感情と深いつながりを持つためです。認知症患者は記憶の喪失や混乱が一般的であり、アロマの香りは幼少期や過去のポジティブな経験と結びつくことがあり、それによって過去の記憶や感情を呼び覚まし、患者の心地よさやリラックスを促進するのに役立ちます。
昼夜でアロマの香りを変えることも認知症対策に有効的です。昼はリフレッシュメントや活性化を促進するシトラス系の香りなどを使用し、夜はリラックスや眠りを助けるラベンダーなどの香りに切り替えることで生活リズムや睡眠の質を調整するのに役立ち、認知症患者の日常生活をサポートします。
集中力を高められる
アロマオイルには、認知症予防に対するポジティブな効果があることが研究で示されています。特定の香りは、脳の認知機能に対する好影響をもたらし、集中力や記憶力を高める助けになります。介護施設でアロマディフューザーを導入することで、入居者たちが日常生活をより充実させ、認知症のリスクを低減させる可能性が高まります。
リラックス効果がありイライラを抑えられる
アロマディフューザーの香りは、入居者たちにリラックス効果を提供し、ストレスやイライラを和らげる役割も果たします。高齢者や認知症の方々は、ストレスが日常生活における課題となることがあります。アロマディフューザーを使用することで、リラックスした環境を提供し、入居者たちの心地よい気分を促進します。これは施設内の雰囲気を改善し、入居者の生活の質を向上させます。
介護する側にも効果がある
アロマディフューザーを導入することは、介護スタッフにとっても利点があります。アロマディフューザーが提供する穏やかで快適な環境は、介護作業を行うスタッフにとってもストレスを軽減し、モチベーションを高める助けとなります。介護の現場は常に大変な仕事ですが、アロマディフューザーを通じてストレスを軽減できることで、スタッフの働きやすさと入居者の生活の質が向上します。
まとめ
介護施設内に漂う悪臭は、たとえその匂いに慣れてしまった利用者にとっても、決して快適な環境ではありません。その匂いに悩む人々もいます。同様に、介護を提供するスタッフやホームヘルパーにとっても、快適なものではありません。
しかし、”ニオイ”はデリケートな問題であるため、ユーザーの気持ちを思いやることが非常に重要です。”さりげなく”悪臭対策を実施することは、介護の一環として欠かせない要素です。介護における悪臭は、その種類に応じた対策を講じる必要があります。適切な対策を講じることで、ユーザーと介護スタッフの生活の質を向上させることができます。
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