アロマは嗅いでいるだけで気分がすっきりしたり、気持ちが落ち着いたりしますよね。自宅や職場でアロマを使ってみたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、アロマオイルを使用する際にはいくつか注意が必要です。本記事では、アロマオイルを選ぶ際、使用する際の注意点を全7個紹介していきます。
アロマオイルについて
注意点を紹介する前に、「アロマオイルってよく聞くけれど、実際どういうものなのかよくわからない…」という方に向けて、まずはアロマオイルについて解説していきます。
アロマオイルの定義
アロマオイルとは、天然、もしくは合成の香料に無水エタノールやキャリアオイル、プロピレングリコール、鉱物油などを加えて希釈したもののことです。よく精油・エッセンシャルオイルと勘違いされますが、精油・エッセンシャルオイルは希釈する前の天然香料のことを指します。精油・エッセンシャルオイルに無水エタノールを加えることで水と混ざりやすく加工しやすくなり、キャリアオイルで希釈することで刺激が弱まって、肌に使用できるようになります。
アロマオイルの歴史
アロマオイルの歴史は古く、紀元前3000年の古代エジプトで既に楽しまれていたようです。古代エジプトでは、お香やハーブティーで香りを楽しむほか、ミイラ作りに植物が利用されていました。また、古代ローマではバラを儀式や晩餐会に使用したり、泉や公衆浴場などに浮かべて楽しんでいたりしたようです。中世ヨーロッパでは、アルコールの発見や蛇管・蒸留器が発明されたことで、香りの抽出と保存が可能になりました。さらに、商人によって香料の貿易が発展したことで、アロマは世界中に広まっていきました。18~19世紀に入ると、アロマオイルはヨーロッパ貴族にとってなくてはならないものになりました。実際、マリーアントワネットやルイ14世も、アロマを使用していたようです。
天然香料と合成香料に分かれる
アロマオイルには、天然香料と合成香料があります。合成香料には、同じ香り成分を持つ植物から取り出した成分から合成した半合成香料と、石油系の原料から合成した合成香料があります。合成香料は、香りを安定的かつ長期的に提供できるため、芳香剤や香水などによく使われています。一方、自然に生息している動植物から水蒸気蒸留または圧搾で抽出したものを、天然香料といいます。天然香料は、合成香料よりも含んでいる成分が多いことが特徴です。エッセンシャルアロマオイルは、通常でも数十から百数十種類、ラベンダーやベルガモットなど香り成分の多いものだと数百種類の成分を含んでいます。
アロマを選ぶ際の注意点
それでは本題に入って、アロマオイルの注意点を紹介していきます。まずは、アロマオイルを選ぶ際の注意点を紹介します。アロマオイルを選ぶ際には、次の3点に注意しましょう。
- 100%天然のエッセンシャルアロマオイルを選ぶ
- 品質をしっかり見極める
- 専門店や専門家に相談して選ぶ
100%天然のエッセンシャルアロマオイルを選ぶ
先ほど、アロマオイルには天然香料と合成香料があることを説明しました。このうちおすすめなのは、100%天然香料のエッセンシャルアロマオイルです。なぜなら、エッセンシャルアロマオイルには、心身に良いさまざまな効果が期待できるからです。天然香料と合成香料では、同じようなにおいでも得られる効果は全く違うと言われています。天然香料では、ただよい香りがするだけではなく、リラックス効果や安眠効果、リフレッシュ、消臭などさまざまな効果が得られるとされています。また、香りが優しく万人受けしやすいのもエッセンシャルアロマオイルの特徴です。
品質をしっかり見極める
合成のアロマオイルや品質の悪いアロマオイルを使ってしまうと、炎症を起こす、気分が悪くなるなど体に不調が出てしまいます。そのため、アロマオイルを選ぶ際はしっかり品質を見極めましょう。アロマオイルの品質を見分けるポイントとして、まずラベルに「精油」「エッセンシャルオイル」「Pure Essential Oil」と表記があるかを確認しましょう。また、価格が異常に安い製品も要注意です。エッセンシャルオイルの抽出には大量の原料と手間がかかるため、どうしても値段が高くなってしまいます。したがって、価格が安すぎる製品は合成香料か、余計な成分が混ざっていることが多いです。
専門店や専門家に相談して選ぶ
自分で見極めるのは難しいという方は、専門店で購入したり、専門家に相談しながら選んだりすることをおすすめします。アロマオイルは、雑貨店やコスメショップなどでもよく販売されています。しかし、アロマオイルは品質管理が大変な製品なので、品質管理が徹底されている専門店で購入するほうが安心でしょう。また、専門店には大抵専門知識のあるスタッフがいるため、香りや使い方について相談しながら選べます。
アロマを使用する際の注意点
次に、アロマを使用する際の注意点を紹介します。アロマを使用する際は、次の4点に注意しましょう。
- 直接肌につけない
- 妊娠中の方や子供の場合、慎重に使用する
- 医療の代わりとしては使用しない
- 保存時は紫外線に注意
直接肌に付けない
アロマは刺激が強いため、絶対直接肌に付けないようにしてください。アロママッサージなど肌に直接使いたい場合は、キャリアオイルなどで希釈して使います。希釈濃度は、キャリアオイルに対してアロマオイルが1%以下になるようにします。また、合成香料の場合、いくら希釈しても肌に直接使えません。そのため、肌に使いたい場合は、必ず100%天然のエッセンシャルアロマオイルを選んでください。
妊娠中の方や子供の場合、慎重に使用する
妊娠中の方や子供の場合、慎重に使用するようにしてください。妊娠中には体がデリケートになっているため、アロマオイルが思わぬ不調を引き起こす場合があります。妊娠中に使用する場合は、妊娠中でも安全に使える種類かを確認したうえで、肌に直接つけるのは避けて、芳香浴で楽しむようにしましょう。また、子供は大人に比べてデリケートなので、大人が使用する分には問題ない程度の刺激でも、子供にとっては負担になる可能性があります。特に、3歳児以下の乳幼児に対する使用は避けましょう。また、誤飲を防ぐために、アロマディフューザーやアロマスプレーは子供の手に届かない場所に保管してください。
医療の代わりとしては使用しない
アロマにはさまざまな効果があるとされていますが、必ずしもその効果が得られるというわけではありません。そのため、アロマは医療の代わりとしては使用できません。何か体に不調がある場合は、アロマに頼らず、きちんと医師の診断を受けるようにしましょう。ただし、認知症予防や終末期ケアなど、医療や介護の現場でアロマが使用されていることもあるようです。
保存時は紫外線に注意
100%天然のエッセンシャルアロマオイルには保存料等は含まれていないため、管理を怠ると品質や香り劣化を引き起こします。特に紫外線の影響を受けやすいため、必ず茶色や青色、緑色の遮光瓶に入れたうえで、光が当たらない涼しい場所で保管してください。酸素も、アロマオイルの大敵です。使用後はしっかりふたを閉めましょう。加えて、アロマオイルは湿気にも弱いため、浴室など湿気の多い場所には置かないようにしましょう。また、たとえしっかり保管したとしても、エッセンシャルアロマオイルは劣化が早いため、開封後は1年をめどに使い切ってください。
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