植物本来のアロマの優しい香りに包まれた空間にいると気持ちが安らぎ、心地良く過ごせますよね。香りの拡散にディフューザーを使用している人は多いでしょうが、「いまいち香りが感じられない」といった経験をされている方もいるかもしれません。ディフューザーにはタイプやその種類によって、効果的に香りを楽しめる最適な置き場所があります。今回の記事ではアロマディフーザーのタイプと種類によるおすすめの置き場所を、ポイントを交えてご紹介します。

どんなタイプのディフューザーか確認

ディフューザーには、火を使わないタイプの「気化式」「噴霧式」「超音波」と、電気や火でオイルを温めて使うタイプの「加熱式」があります。まずは使用しているディフューザーがどのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。

気化式

アロマ本来の香りが楽しめるのは「気化式」です。

水を使わないタイプで、

  • 送風式
  • リード式
  • ストーン式

の3つがあります。

気化式では送風式を指すことが多く、これはアロマオイルを染み込ませたパットから香りを風にのせて拡散するものです。音が静かでお手入れが簡単な点がメリットですが、拡散力が弱く、オイルを足す時に手間がかかる点がデメリットです。

リード式

「リード式」はアロマオイルが入った瓶にスティック状の棒(リード)を挿し込み、オイルを吸い込ませて香りを拡散させるディフューザーです。香りの強さはリードの本数で調節できますが、環境などで香り方が変わってきます。瓶が倒れるとオイルがこぼれてしまうため、安定した場所で使用してください。

ストーン式

「ストーン式」は素焼きの珪藻土などにアロマオイルを垂らして使用する、簡易的タイプです。価格が安く持ち運びに便利であるため、車内や外出先でも使用できます。芳香力は弱いためリビングなどの広い空間には不向きで、寝室の枕元やデスクワークなどの限られた空間での使用におすすめです。

噴霧式

「噴霧式」は、部屋全体に香りをただよわせたい時にぴったりです。

  • アロマドロップ式(壺型ガラス容器にアロマオイルを垂らして使用)
  • ネブライザー式(精油瓶ごとセット)

の2種類があり、どちらにも水や火の使用はありません。アロマオイルそのものを噴霧状にして拡散するため、しっかりとした香りが広がります。

超音波式

「超音波式」はアロマオイルを垂らした水を超音波でミスト化して、香りを拡散させるディフューザーです。熱や火は一切使用せず、稼働音も静かであるため、寝室などでの使用が可能です。水に雑菌が繁殖するおそれがあるため、お手入れはこまめに行う必要があります。ミスト状の水による周辺のべたつきや、家具や床の変色には注意してください。

加熱式

「加熱式」はアロマポットやアロマランプのように、キャンドルやランプの熱でオイルを加熱して気化させるディフューザーです。水を張った受け皿にアロマオイルを垂らしてこれを温めますが、加熱するためオイルの成分が変性してしまいます。また、芳香力はそれほど強くありません。オイルの補充やお手入れに手間がかかるなど、気になるデメリットも多く、香りだけに期待するのではなく、ランプでほのかに灯された雰囲気と合わせて楽しむと考えたほうが良いかもしれません。

香りの拡がり方が変わる

ディフューザーの目的は良い香り、好きな香りを空間いっぱいに拡散することですが、タイプや種類によって香り方は変わってきます。ディフューザーは使用する部屋の広さや、どれくらいの香りを希望するのかなど、希望する条件に合うタイプを選ぶと良いでしょう。

香りの拡がり方が強い

家族やお客様が集まるリビングなどの広い空間には、気化式の送風式や噴霧式が最適です。香りは風にのって拡散されるため、部屋の気流を見てディフューザーを設置することも重要なポイントです。

気化式(送風タイプ)・噴霧式

広範囲に香りをただよわせたい時に気化式(送風タイプ)と噴霧式が良い理由は、芳香成分を細かい粒子にして空気中に放出できるためです。最も広がりが良いとされているのが完全気化状態の粒子で、小さいほど風にのって広がりやすく、心地よい香り空間ができあがります。

香りの拡がり方が少し劣る

デスク周りやベッド周りのような小スペースのみに香りが欲しい場合は、それほど強い香りではなくても十分なものです。そのような場所にはお手入れも簡単で持ち運びも便利、そしてインテリアとしても最適なタイプがおすすめです。

自然気化式・超音波式・加熱式

デスクワークや趣味の時間に好きな香りを置きたい時には、自然気化式のリード式やアロマストーンがお手頃です。リード式ならば香りの強弱を調節しやすく、香りのチェンジもリードとアロマを変えるだけで完了します。

リード式よりももう少し広く香りが欲しい時には超音波式が最適です。ミスト化された香りの水は放出されると重力で落下するため拡散効率は劣りますが、前述の気化式(送風タイプ)や噴霧式ほど広範囲でなくても良ければ、超音波式は両者の良い所取りができるディフューザーと言えます。

場所ごとのポイント

ここでは使用する場所ごとにおすすめのディフューザーをご紹介します。香りは暖かい場所ほどよく広がります。気候の良い時期は窓を開けて、爽やかな風に香りを後押ししてもらい、素敵な香り空間を作ってください。

リビング

たくさんの人が集まるリビングは家の中心となる場所で、一番長くいる場所でもあります。広い空間を香りでいっぱいにしたいのであれば、気化式の送風タイプがおすすめです。リビングの雰囲気やカラーに合うオシャレなデザインを選べばインテリアにもなります。リードディフューザーを数カ所に置いてみるのも良いですね。リビングでは気分を明るくしてくれるオレンジやベルガモット、レモンなどの香りが好まれます。

寝室

寝室は眠りにつきやすいように、ほどよい香りが届くアロマストーンやアロマキャンドルがおすすめです。ゆらゆらと揺れる明かりが眠りを誘い、香りに満たされて眠るロマンチックな空間ができあがります。香りは一日の疲れを癒やし、リラックスモードに導いてくれるラベンダーやベルガモットが最適です。

玄関

一日のスタートとゴールを切る玄関には、リードディフューザーやアロマランプを置くと温かな雰囲気で満たされます。扉を開けた瞬間にフワッと優しい香りが届くと、疲れも一気に吹き飛びますね。玄関はその家の顔でもあるため、こもった匂いを吹き消すようなレモングラスやグレープフルーツ、ヒノキ、ベルガモットなどの香りでスッキリさせましょう。

洗面所

洗面所は高温多湿であるため、カビや細菌の繁殖が心配される場所です。そのような場所には消臭・抗菌作用を期待できるアロマと、火や電気を使用しないリード式がおすすめです。清涼感があるペパーミントや、フレッシュなグレープフルーツの香りがよく合います。

まとめ

アロマの香りを拡散するディフューザーはタイプや種類により、適切な置き場所があります。思ったほど香りが感じられない、香りの強さを調節したい時には、使用している場所や広さに合ったものであるかどうかを確認してください。リビングや広範囲に香りを拡散したい時には、香り成分の粒子を細かくして放出する気化式や噴霧式、狭い空間で楽しみたい時には自然気化式や超音波式などを使い分けると、アロマの香りとともにアロマが持つ作用や効果を最大限に活用できるでしょう。

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