アロマスプレーはルームスプレーや虫除けスプレー、掃除用の除菌スプレーなど、幅広い用途で使用できる人気のアロマアイテムです。こんなアロマスプレーですが、お店で探してみると自分の好みの香りがなかったり、容量が大きかったりと、自分の求めたものが見つからないことも多いです。そこで、この記事ではオリジナルのアロマスプレーを作れるように、材料や作り方、注意点などを紹介していきます。これからアロマスプレー作りにチャレンジしたい方は、ぜひ参考にしてください。
アロマスプレーとは
アロマスプレーとは、アロマオイルを衣類や部屋に吹きかけるようにしたスプレーです。アロマオイルや精油に、エタノールや水を加えて作ります。アロマディフューザーなどの専用器具がなくても、手軽にアロマを楽しめることで人気です。また、香水の代わりだけではなく、虫除けや除菌、ルームスプレーなど幅広い用途で使用できます。
用意するもの
アロマオイルや精油は、肌に直接かけることはおすすめされていません。アロマオイルに含まれる成分は刺激が強く、肌荒れなどの原因になります。そこで体にも吹きかけるアロマスプレーでは、アロマオイルのほかに無水エタノールや水なども準備する必要があります。ここではアロマスプレーを作るにあたって、5つの用意するものを紹介します。
アロマオイル
アロマオイル(精油)は、果物の皮や葉などの香り成分を抽出して作られるオイルです。植物全般(果物、花、葉など)を絞ったり蒸したりして抽出します。アロマオイルは揮発性があるので、空気に触れることで香りを広げてくれます。殺虫や防虫、美容、リラクゼーションなどさまざまな効果が種類に応じて期待できます。
無水エタノール
無水エタノールとはその名の通りアルコール度数が高く、水分を含まないエタノールのことです。アロマオイルは水に溶けにくいので、水との中和剤の役割を果たしてくれます。無水エタノールには防腐作用もあると言われていて、アロマスプレーの保存性も高めてくれるので大切な材料です。薬局などで購入できるので、日用品の購入のついでに確認してみてください。
水
次に、アロマオイルを希釈するための水です。一般的にアロマスプレーで使用する水は、ろ過や蒸留された純度の高い精製水が使われます。水道水や飲料水でも代用可能ですが、アロマの香りを十分に活かすためには精製水がおすすめです。また、ミネラルウォーターなどの飲料水を利用する際には、軟水が推奨されています。
容器
アロマスプレーに使用する容器は、アロマオイル(精油)専用で販売されているスプレーボトルを用意するようにしましょう。専用で販売されていないプラスチック容器は、精油やエタノールの成分によって、劣化の恐れがあります。また、専用のスプレーボトルの購入が難しい場合には、ガラス製のボトルを選ぶと良いでしょう。
量り
最後に、上記の材料を混ぜ合わせるのに使用する量りです。アロマオイルの香りの強さなどの好みにもよりますが、大体1〜2%の割合でアロマオイルを配合します。アロマオイルと無水エタノール、水、それぞれの分量を計測しながら配合しておくので、アロマスプレーを作る際には量りを準備しておきましょう。
作り方
アロマスプレーの作り方は、とてもシンプルで簡単です。ここでは、画像と一緒に作り方を4つのステップに分けて説明していきます。それぞれの材料の特性を考慮して、材料の混ぜる順番にも注意しながら、確認していきましょう。これからアロマスプレーを作りたい方はもちろん、すでに利用している方もぜひ参考にしてみてください。
容器に無水エタノールを入れる
今回は、50mlのアロマスプレーを作っていきます。まずはスプレーボトルに無水エタノールを入れます。分量は10ml程度が目安ですが、敏感肌の方は分量を減らしても問題ありません。
アロアオイルを加える
次に、無水エタノールの入ったスプレーボトルに、精油を15〜20滴ほど加えていきます。最後にすべての材料を混ぜ合わせますが、水と良くなじむようにここでも混ぜておきましょう。スプレーボトルでは液体の注ぎ口が狭くて入れにくい場合は、ガラスビーカーなどの容器を準備するのもおすすめです。その際には撹拌棒などを用いて、材料を混ぜてあげてください。
精製水を加える
無水エタノールと精油が良く混ざったら、精製水を約40ml加えます。このとき、水が無水エタノールと混ざることで、熱が生じることがありますが、問題ないので安心してください。前述のとおり、ミネラルウォーターなどの飲料水で代用する場合は、軟水がおすすめです。アロマオイル本来の香りを楽しむためには、精製水を使用しましょう。
よく混ぜる
最後に、すべての材料を加えたら、しっかりを混ぜ合わせましょう。ガラスビーカーなどの容器に入れている場合は、撹拌棒で混ぜてからスプレーボトルに入れるようにします。スプレーボトルで直接材料を配合している場合、フタをしっかりと閉めて良く振ってください。
使い方
アロマスプレーを使用する際には、中の液体が混ざるように、使う前に良く振ってから使用します。それぞれの用途に合わせて、肌やマスクに直接振りかけたり、部屋全体に振りかけたりします。また、除菌・消臭目的であれば、シンクなどにスプレーすることも可能です。目的に応じてアロマオイルの配合量も変えながら使用することで、より効果的に使用できます。アロマスプレーは劣化が激しいので、1から2週間程度を目安に、長くても1カ月以内には使い切るようにしましょう。ほかにもアロマスプレーを使う上での注意点はあるので、合わせていくつか紹介していきます。
注意点
アロマスプレーの注意点のひとつ目は、使用前にはパッチテストを行うことです。肌の敏感な方は肌トラブルになる可能性もあるので、事前に体の一部で炎症が起きないか確認しておきます。また、3歳未満の乳幼児へのスプレーの使用は原則禁止されているので、注意してください。
次に、アロマスプレーにはエタノールなどのアルコール成分が含まれるので、火のある場所での使用は控えるようにしましょう。火災の原因となる恐れがあります。
最後に、アロマスプレーは目や顔の周りでの使用はおすすめできません。アロマオイルが目に入ってしまうと危険です。万が一、目に入ったときはすぐに水で洗い流すようにしてください。
保存方法
最後にアロマスプレーの保管方法について、見ていきましょう。アロマスプレーの正しい保存方法を理解しておくことで、最大限にアロマオイルの香りや効果を実感できます。反対に、適切な保存ができていないと、香りが損なわれたり、劣化が早まったりしてしまいます。それではアロマスプレーの保存をするうえで、抑えておきたいポイントを2つ紹介していきます。
火気厳禁
注意点の中でも紹介しましたが、アロマスプレーは火の近くでの保存は控えるようにしましょう。アロマスプレーには無水エタノールが配合されており、アルコール成分によって引火の恐れがあります。また、アロマスプレーの成分であるアロマオイルは高温にも弱いので、キッチンなどの火はもちろん温度が高くなる場所に保管するのも避けることをおすすめします。特に、柑橘系のアロマオイルは劣化が早く、温度に注意しながら保管する必要があります。
直射日光を避ける
アロマスプレーは水分が含まれていて、劣化が早いので直射日光での保存は避けてください。また、アロマオイル自体も高温だけでなく、紫外線も苦手としています。アロマスプレーを保存する場所としては、直射日光が当たらない冷蔵庫などの冷暗所がおすすめです。アロマスプレーを入れる容器も遮光瓶など、できる限り日光を遮るものが良いです。
まとめ
アロマスプレーは香水の代わりだけではなく、虫除けや掃除など幅広く活用できるアイテムです。そんなアロマスプレーですが、アロマオイルと無水エタノール、精製水を混ぜるだけで簡単に作れます。今回はオリジナルのアロマスプレー作りの参考として、アロマスプレーの材料や作り方、注意点について紹介してきました。この記事を参考に、自分好みのアロマスプレーを作ってみましょう。
アロマのことならインプルーブへ!
アロマスプレーの作り方が分かり、自分に合ったアロマオイルを探そうと考えている方は、インプルーブにお任せください。インプルーブでは、アロマテラピーアドバイザーの資格を持ったスタッフが、これまでの経験と知識をもとに、お客様ひとりひとりに合ったアロマ選びのお手伝いをさせていただきます。また、インプルーブでは空間に合わせたオリジナルアロマも取り扱っているので、きっとお客様の求める香りが見つかるでしょう。