睡眠には香りが深く影響することをご存知でしょうか?日々の疲れをとるには疲れやストレスで緊張した心身をリラックスさせ、良質な睡眠を取ることが大切です。布団に入ってもなかなか眠りにつけない、眠りが浅いなど、睡眠に悩みがある人はアロマの香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。この記事では、アロマをの活用で「睡眠の質が高まる」理由や、睡眠に適している香りを解説します。

香りがどう睡眠に影響するか

人間は睡眠によって疲労回復、成長ホルモンの分泌、ストレス解消をするため、良質な睡眠が必要です。睡眠の質は眠っている長さではなく、「深さ」で判断されています。その睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があり、一晩のうちに4〜5回が交互に行われて、身体と脳を休ませているのです。

  • ノンレム睡眠…身体を休息させる
  • レム睡眠…脳を休息させる

ここで注意しなければならないのが、脳はレム睡眠の時にも起きているという点です。身体は疲れたら休ませて回復できますが、脳が完全に休息できるのはレム睡眠のときだけなのです。質の良い睡眠をとらなければならない理由にご納得いただけるでしょう。

香りは人間の心理状態を変えたり、眠りやすくしてくれたりする効果が高いと科学的にも実証されているほどです。ここからは、それほどまでに人間に影響を与える香りが、どのように睡眠と関わっているのかを説明します。

自律神経に働きかける

香りを感じ取る嗅覚は人間の五感の中で、唯一脳へ直接働きかける感覚機能です。他の感覚よりも刺激が速く脳に届くと考えていただければ分かりやすいでしょう。香りを嗅ぐと嗅覚からの刺激が感情を司る脳の「大脳辺縁系」へと届き、自律神経を司る「視床下部」とホルモン分泌に関わる「下垂体」に働きかけます。これにより、自律神経のバランスが整い、副交感神経が優位になって緊張がほぐれ、リラックスした状態になるのです。

また、大脳辺縁系を構成する「海馬」と「扁桃体」も睡眠の質に影響を与えています。香りを嗅いで懐かしい思い出やうれしかった記憶を思い出した経験はありませんか?これは、香りで記憶がフラッシュバックする「プルースト効果」と呼ばれているものです。嗅覚から海馬に届いた刺激が香りとつながりのある出来事や感情を思い出させると、その情報を扁桃体へと伝えて、安心感や心地良さを感じさせてくれるのです。

リラックスできる

嗅覚への刺激は脳の大脳辺縁系によって感情を左右させ、リラックスした状態にしてくれます。香りが脳の視床下部に働きかけることで心を鎮め、気持ちを穏やかにしてくれるからです。これが自分の好きな香りだったなら、なおさら心地良さや幸せな気持ちを得られるでしょう。睡眠時にもこの香り効果を活用すれば、質の高い睡眠をとることが期待できるため、コットンやティッシュなどにアロマオイルを含ませて枕元に置いておくと良いですね。

アロマオイルを使用した香りの活用には、簡単に香りを拡散できるディフューザーやアロマストーンがおすすめです。香りの強さはアロマの種類や置き場所によっても異なるため、ちょうど良い感じにおさまるように調節してくださいね。

良質な睡眠におすすめなアロマ

香りは心と体に働きかけ、元気にしてくれます。100%天然の芳香植物を原料としたアロマには香りを楽しむほか、殺菌や抗菌、鎮静などの作用や効果が期待されているのです。ここでは、睡眠に関わるおすすめのアロマを3つご紹介しましょう。

ラベンダー

アロマの中でも香りや効能、使いやすさから人気の高いアロマがラベンダーです。フローラルな香りが緊張やストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせる鎮静作用に期待ができます。その効果は脳がリラックスしている時に出現するα波が、ラベンダーを用いた時に高い数値で測定されるといった結果も実証されているほどです。

日本でもラベンダーの香りが睡眠にどれほど影響を与えているのか、研究が進められています。かつて、大学生を被験者にした脳波実験では、ラベンダーの香りをつけた布団で眠った学生が深い眠りにつけたという結果があります。

また、英・ロンドン病院では睡眠薬の常用患者にラベンダーを与えたところ、薬なしでも眠りが深くなり、深夜の徘徊もなくなったとの報告もあるほどです。このように、ラベンダーの香りは安眠に導く効果が感じられています。

ベルガモット

イタリア原産のミカン科の柑橘類・ベルガモットは、香りによるリラックスとリフレッシュ効果に期待がされているアロマです。ベルガモットの持つ鎮静作用には、「酢酸リナリル」と「リナロール」と呼ばれる香り成分が副交感神経に働きかけ、緊張や不安を和らげ、ゆったりとした気持ちにしてくれます。つまり、精神的ストレスや、精神的疲労の解消に役立ち、心が安らいでリラックスできるのです。

柑橘系の甘い香りで気持ちがリフレッシュすると深い眠りにつけることから、安眠作用も高いとされています。ほかの効果を持つアロマとも相性がよく、ブレンドしての使用も可能です。ぐっすりと眠りにつきたい時には、ベルガモットのアロマバスで芳香浴を楽しんでから就寝してみてはいかがでしょうか。

イランイラン

香水の原料として知られるイランイランは、インドネシア、マレーシアの熱帯地方原産の樹林です。ジャスミンに似た甘くて濃厚な香りをしていて、睡眠時に取り入れたいリラックス効果に期待ができます。落ち込んでいる時や大切な発表や商談を控え、緊張して眠れない時、不安で苦しい時などに精神的な疲れを癒やし、寝付きを良くしてくれるのがイランイランです。ホルモンバランスの調整作用も優れているため、バランスの乱れによる肌荒れ、PMS、更年期障害などの悩みにも活用されています。

まとめ

体と心の疲れをとるためには、良質な睡眠が必要です。ただ布団に入って長い時間眠るだけでは疲れは取れず、なんとなくもやもやした感覚が残ってしまいますよね。睡眠で回復できなかった疲れは蓄積されていき、さまざまなトラブルを招いてしまいます。質の良い睡眠は眠りの深さと関係しているため、長く睡眠をとるだけでは疲れはとれずに残ったままの状態です。仕事やプライベート、日々の生活で受けるストレスや緊張を解きほぐし、リラックスした状態でなければ質の良い睡眠は取れません。

そこで活用したいのがアロマの香りです。香りは脳に直接働きかけ、香りの持つ効果や作用はすぐに心と体に現れることが分かっています。たくさんある香りの中より、気持ちを落ち着かせて安眠へと導く作用のあるアロマを選び、質の良い睡眠を取りましょう。

アロマのことならインプルーブへお任せください

毎日を健康かつ笑顔で過ごしていくために、日々の生活にアロマの香りを取り入れませんか?「アロマ=香りを楽しむもの」と思われがちですが、アロマは香りだけではなく、さまざまな作用や効果を期待されています。好きな香りを単体でも、ブレンドしても楽しめたり、香りの強さを調節したりすることができるのも魅力です。アロマについて興味を持たれたら、ぜひインプルーブへご相談ください。

弊社のアロマテラピーアドバイザー資格を持ったスタッフが、アロマを使用する場所や目的をお伺いして、最適な香りや拡散方法をご提案させていただきます。お気に入りの香りが見つかりましたら、「無料お試し体験」をアロマの香り空間作りにお役立てください。アロマのことでしたら、どのようなご相談でもお待ちしております。