数あるアロマオイルのなかでも特に人気の高いラベンダー。もちろん単体で使っても良いですが、ほかのアロマオイルとブレンドすることで、深みのある香りにしたり、相乗効果で効能を強めたりもできます。当記事ではラベンダーと相性の良いアロマオイルについて、期待する効能別に紹介していきます。
ラベンダーの効能
ラベンダーは万能精油とも呼ばれていて、さまざまな効能を持っています。ここではラベンダーの効能について、心、体、肌に分けて紹介します。
心への効能
ラベンダーの心への効能には、次のようなものがあります。
- 抗うつ
- ストレス緩和
- 不安解消
- 鎮静
- 安眠
ラベンダーには自律神経を整える効能があります。自律神経が整い、副交感神経が優位になると心が落ち着き、リラックスできます。そのため、バスタイムや就寝前に使う人も多いようです。
体への効能
ラベンダーの体への効能には、次のようなものがあります。
- 鎮痛
- 感染症予防
- 抗炎症
- 免疫力向上
- 肩こり
- 血圧降下
ラベンダーの主成分である酢酸リナリルやリナロールには、抗炎症や抗菌、鎮痛・鎮静などの効果があり、頭痛や月経痛、胃痛など、あらゆる症状に効き目があるとされています。また、筋肉弛緩作用があるため、筋肉痛や肩こりにも有効です。
肌への効能
ラベンダーの肌への効能には、次のようなものがあります。
- 美肌
- かゆみ
- アンチエイジング
- やけど
- ニキビ
ラベンダーには新陳代謝を促す作用があり、美肌効果を期待できます。また、抗炎症作用や鎮痛作用、消毒作用があることから、ニキビやかゆみ、あせもなどの肌トラブルややけどの手当にも効果的です。
欲しい効能でラベンダーと組み合わせる
同じ効能や同じ症状に効き目のある効能を持っているアロマ同士を組み合わせれば、相乗効果でより高い効果が得られます。ここからは、次の11個の効能をもつ、ラベンダーと相性の良いアロマオイルを紹介していきます。
- リラックス
- 不眠
- 風邪
- 冷え性
- 美肌
- かゆみ
- 花粉症
- 肩こり
- 生理痛
- ニキビ
- 除菌
リラックス
鎮静作用・リラックス効果のあるラベンダーには、気持ちを前向きにする効果のあるオレンジスイートやメリッサを組み合わせるのがおすすめです。また、ラベンダーと同じく自律神経を整える効果や不安解消などの効果を持つマジョラムスイートも相性がよいでしょう。
不眠
甘い柑橘系の香りが特徴のベルガモットには心を落ち着かせる作用があり、不眠改善効果があります。また、不眠症状を改善するにはリラックスすることが重要なので、先ほど紹介したオレンジスイートやメリッサ、マジョラムスイートもおすすめできます。
風邪
ラベンダーには抗菌作用、発汗、解熱作用があるため、風邪を引いたときにも、予防としてもおすすめです。風邪対策としてラベンダーと相性がよいアロマは、鼻水や鼻詰まり解消の作用があるユーカリ、体温上昇や老廃物排出などの作用があるレモンなどです。
冷え性
冷え性は血行が悪くなり、毛細血管に血液が流れにくくなることが原因で起こる症状です。血行を良くして冷え性を改善する効果があり、ラベンダーとも相性が良いアロマには、サンダルウッド、レモン、ユズ、ローズマリーなどがあります。
美肌
ラベンダーには細胞促進作用や消毒、抗菌作用があるため、美肌目的で使用されることも多いものです。イランイランやゼラニウムには皮脂分泌を調整する作用があるため、乾燥肌の人にも油性肌の人にも効果的で、ラベンダーとの相性もばっちりです。
かゆみ
ペパーミントには、抗炎症作用や軽い麻酔作用、冷却作用があるため、かゆみに有効です。また、ゼラニウムやカモミールローマンには、いずれもかゆみ止めの作用があり、香りもフローラル系とラベンダーとで相性がよいアロマです。
花粉症
ラベンダーには鎮静作用があるため、花粉による目のかゆみを抑えられます。そんなラベンダーに花粉症対策として合わせるアロマは、鼻詰まりや鼻水に効果があるものがおすすめです。ユーカリやペパーミントにはどちらも鼻詰まりや鼻水を解消する作用があり、清涼感のある香りですっきりとした気分になれます。
肩こり
肩こり解消にはラベンダーと同様に、鎮痛作用や抗炎症作用があるレモングラスがおすすめです。また、ジュニパーベリーも新陳代謝を促す作用があるため、肩こりに効果的です。
生理痛
ラベンダーの鎮痛作用は、生理痛にも効果的です。生理痛対策としてラベンダーと組み合わせるアロマは、痛みだけではなく、生理中の症状全般に効き目があるものがおすすめです。女性ホルモンに似た働きを持つ、スクラレオールという成分を含有しているクラリセージや、ホルモン分泌の調整作用があるゼラニウムは、生理痛をはじめとする女性特有の症状全般に効き目があります。
ニキビ
ニキビ対策には、抗菌消毒作用のあるベルガモットがおすすめです。ベルガモットには鎮静作用もあるため、ストレスによるニキビにも有効です。また、ティーツリーにもラベンダーと同じ抗菌・抗真菌作用があり、ニキビに効果的です。
除菌
ティーツリーやペパーミントには除菌効果があり、ラベンダーとの相性も良いアロマです。スプレーにしてお部屋やマスクに吹きかければ、感染症対策にもなります。
ラベンダーと相性の良い精油
アロマをブレンドする際の相性を見極める基準として、香りの系統と揮発性(ノート)があります。香りの系統は全部で7種類あり、同じ系統、または似た系統だと相性が良いとされています。ラベンダーはフローラル系ですので、フローラル系、オリエンタル系、柑橘系と相性が良いものです。揮発性(ノート)とはアロマが蒸発するスピードのことで、ノートの違うアロマを組み合わせれば香りに変化をつけられます。ラベンダーのノートは、ちょうど真ん中に当たるミドルノートです。これらを踏まえて、ラベンダーと相性が良い、おすすめのアロマとして挙げられるのは次の2つです。
- ・カモミールローマン
- ・オレンジスイート
カモミールローマン
カモミールローマンはラベンダーと同じフローラル系で、りんごのようにフルーティーな香りが特徴です。不眠や鎮痛、リラックスなど、ラベンダーとよく似た効能が多くあるほか、肌の乾燥や生理不順など、ラベンダーの効能を補うような効能もあるため、ラベンダーと組み合わせることでより多くの効果を得られます。カモミールローマンは香りが強めなので、ブレンドする際にはやや薄めにすることをおすすめします。
オレンジスイート
オレンジスイートは、甘酸っぱい香りが特徴の柑橘系のアロマです。香りの持続時間が短いトップノートですので、ミドルノートのラベンダーと組み合わせることで、香りに変化がつき、持続時間も長くなります。オレンジスイートには気持ちを前向きにする効果があり、鎮静効果、リラックス効果のあるラベンダーと組み合わせることで、安眠、抗うつ効果がさらに高まります。
まとめ
ラベンダーには、抗うつや安眠などの心への効能、鎮痛や肩こりなど体への効能、そしてアンチエイジングやニキビといった肌への効能など、さまざまな効能があります。ラベンダー単体でも効果は得られますが、同じ効能や同じ症状に効果的なアロマと組み合わせることで、より強い効果を得られます。効能の面でも、香りの面でもラベンダーと相性が良いアロマは、カモミールローマンとオレンジスイートです。どちらもリラックスに効果があり、ラベンダーのフローラル系と相性の良いフローラル系、柑橘系のアロマですので、ブレンドすれば深みのある心地よい香りのアロマを楽しめます。
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