血行不良は、冷えや肩こり、腰痛などさまざまな体の不調を引き起こします。そのため、血行改善は健康な体を手に入れるための重要なポイントのひとつともいえます。そこでおすすめなのが精油です。さまざまな心身の不調に効果があるといわれている精油は、実は血行を良くする効果も期待できるのです。当記事では血行をよくすることで期待できる効果や血行促進におすすめのアロマの種類、使用方法を紹介していきます。
血行を良くすることで期待できる効果
そもそもなぜ、血行改善が良いといわれているのでしょうか。血行を良くすることで期待できる健康効果には、おもに次の4つがあります。
- 体を温める
- 冷え性に効果的
- むくみの解消
- ダイエットに効く
体を温める
血液には、体で作られた熱を全身に伝える働きがあります。そのため、血行を改善し全身に血液が行き渡るようになれば、体温上昇の効果が期待できます。
冷え性に効果的
いつも手の指先や足が冷たい…という人は、冷え性かもしれません。冷え性は放っておくと風邪や頭痛、腹痛などさまざまな不調を引き起こすため、できるだけ早く改善したいものですよね。そもそも冷え性は、血流が滞り、体の抹消部の細い血管に血液が行き渡らないことが原因で引き起こされるものです。つまり、血行をよくして、血液が体のすみずみに行き渡るようになれば冷え性も改善されるのです。
むくみの解消
血液には老廃物を運搬する働きがあります。この老廃物が体にたまると、むくみの原因になります。むくみは太って見えるだけでなく、肌トラブルや疲れが取れにくいなどの症状にもつながるので、血行を改善して早めに解消しましょう。
ダイエットに効く
血行改善は、ダイエットにも効果があります。血行が悪いと、内臓や細胞の動きが鈍り、基礎代謝が低下してしまいます。基礎代謝とは寝たきりでも消費される、生命維持に使われるエネルギーのことです。1日の消費カロリーに占める基礎代謝量は約70%です。つまり、ダイエットには基礎代謝の向上が欠かせないのです。また、血行が改善しむくみが解消すれば、見た目もすっきりします。
血行促進するアロマの種類
アロマの種類によって、期待できる効果はそれぞれ異なります。そのため、使用するアロマを選ぶ際には香りだけではなく、効能にも注目する必要があります。血行促進の効果があるといわれているアロマは、次の4種類です。
- ジンジャー
- ブラックペッパー
- マジョラムスイート
- ローズマリー
ジンジャー
ジンジャーは爽やかでスパイシーな香りの中に、甘みや苦みを感じる香りが特徴のアロマです。気温が下がった日や風邪をひいたときに、体温を上げるためにしょうが湯を飲むという人も多いかもしれませんが、実はアロマを嗅ぐだけでも体を温める効果があるといわれています。また、血行促進や体温上昇以外にも、食欲不振や便秘、下痢などの消化器系の不調や、風邪のときの悪寒にも効果が期待できるので、体調不良のときにおすすめのアロマです。ただし、刺激が強いため、幼児や妊娠初期の方は使用を控えるようにしましょう。
ブラックペッパー
ブラックペッパーは、刺激的でスパイシーな香りが特徴のアロマです。筋肉の活動を活発にしたり、血行をよくする効果が期待できるため、筋肉痛や肩こり、冷え性やむくみが気になる人におすすめです。また、胃腸の働きを高める作用があるといわれていて、腹痛や下痢、おなかのハリなど胃腸の冷えが原因の不調がある際にも適しています。ただし、ジンジャーと同様に刺激の強いアロマなので、妊娠初期の方や肝臓病を患っている方は使用を避けましょう。
マジョラムスイート
マジョラムスイートは、ややスパイシーな甘みのある香りが特徴のアロマです。心身のこわばりを解消し、体を温める作用があるので、冷え性改善や肩こり、頭痛の緩和などの効果が期待できます。また、マジョラムスイートには自律神経を整え、不安や孤独感を解消し、リラックスさせる効果があるといわれています。そのため、寝室に置いたりバスタイムに使用したりするのがおすすめです。運転時には使用しないこと、妊娠初期の方は皮膚に直接塗布しないことの2点に注意してください。
ローズマリー
ローズマリーは、清涼感のあるすっきりとした香りが特徴のハーブ系のアロマです。血行促進効果のほかに、美肌や抜け毛防止にも効果があるといわれているので、マッサージオイルとして頭皮マッサージやボディマッサージに使用するのがおすすめです。メンタル面では、気分高揚や集中力アップなどの作用があるといわれているので、就寝前のリラックスタイムよりも、仕事の合間のリフレッシュタイムに使用すると良いでしょう。
活用方法
アロマはディフューザーやスプレーで香りを楽しむのもよいですが、マッサージオイルなど日常のケアの中に取り入れるのもおすすめです。血行をよくするアロマのおすすめの使い方は、次の4つです。
- アロママッサージ
- アロマバス
- 手浴・足浴
- 湿布浴
アロママッサージ
マッサージ単体でも血行改善に効果がありますが、そこにアロマを加えることでより高い血行改善効果が期待できるでしょう。精油は刺激が強いため、直接皮膚に塗布することはできません。そのため、精油を使ったアロママッサージをするには、まずキャリアオイルで精油を希釈する必要があります。希釈の比率は、だいたい10mlに1~2滴程度です。肌が弱い方は、まずは少量から様子を見てください。マッサージオイルが完成したら、むくみが気になる部分をマッサージしていきます。マッサージでは全体を優しくさすり、疲れが気になる部分は押すのがコツです。
アロマバス
入浴自体にも、血管が拡張し血行が改善する効果があるため、アロマオイルを垂らしたお湯につかるアロマバスもおすすめです。アロマバスの方法は、浴槽に3~5滴ほど精油を垂らし、よくかき混ぜてつかるだけです。血行改善を目的としている場合は、お湯の温度を38℃程度のぬるめに設定するのがおすすめです。反対に、眠気覚ましやリフレッシュが目的の場合は、40~41℃の熱めのお湯を使用しましょう。また、塩風呂には体温上昇、血行改善の効果があるといわれているので、天然塩と精油を混ぜたバスソルトを使用するのもよいでしょう。塩風呂にする場合は、天然塩大さじ1杯に対して精油1~5滴を混ぜ合わせ、浴槽に溶かします。
手浴・足浴
浴槽にオイルを入れられない、全身浴をする時間がないという場合は、手や足のみお湯につかるのも良いでしょう。手浴ではまず大きめの洗面器を用意し、熱めのお湯を注いで精油2~3滴を垂らし、よくかき混ぜたところに両手首までをお湯につけます。お湯につかりながら、指や手のマッサージを行うのもおすすめです。
足浴の場合は、くるぶしくらいまでつかります。お湯が冷めると体が冷えてしまうので、お湯が冷めてきたと感じたら、都度お湯をつぎ足すようにしましょう。また、全身浴でも同じですが、いくらかき混ぜても基本的にお湯と精油は混ざりきらず、量が多いと地肌に触れることになってしまいます。そのため、精油は多くても3滴までにとどめるようにしましょう。
湿布浴
肩こりや腰痛が気になる部分には、湿布浴がおすすめです。湿布浴のやり方は、まず洗面器にお湯を張り、精油を1~3滴垂らします。そこに縦に2つ折りしたタオルをつけ、精油をつけた面が内側になるように折りたたみ、湿布したい部分に当てます。血行改善の場合はお湯を使用しますが、筋肉痛などの炎症を抑えたい場合には、冷水を使用した湿布浴もおすすめです。
まとめ
血行を改善することで、体温上昇や冷え性やむくみの改善、ダイエット効果など、さまざまな健康にうれしい効果が得られます。ジンジャーやブラックペッパー、マジョラムスイート、ローズマリーといった精油は血行改善にも効果が期待できるので、お風呂やマッサージなどと一緒に取り入れてみてください。
アロマでお困りな際はインプルーブまでご相談ください
アロマについてお困りの点がある人は、ぜひインプルーブまでご相談ください。インプルーブでは、アロマテラピーアドバイザーの資格をもった専門スタッフが調合した、さまざまな香りのアロマをご用意しています。お部屋に置くディフューザーはもちろん、アロママッサージやアロマバスに使えるエッセンシャルオイルも用意していますので、ぜひチェックしてみてください。