ジメジメとした梅雨はお天気と同じで、気分も重くなりがちです。そんなときにこそ、天然成分100%のアロマを活用してみましょう!アロマの香りは気持ちをスッキリとさせるだけではなく、抗菌・殺菌・抗真菌作用で、湿気によるカビの繁殖を抑える効果が期待できます。この記事では、アロマオイルを用いたカビ対策や効果的な使用法をご紹介しますので、ぜひ参考にお読みください。
アロマオイルの効果
湿度が高くなる梅雨は、カビの繁殖が気になる時期です。お風呂場や水回りは特に注意が必要で、市販のカビ除けなどを使用している方も多いでしょう。「カビ」、とひとくくりにしていますが、よく見てみると赤っぽいカビやパッキンなどに見られる黒カビがあります。
赤カビの原因は「ロドトルラ」という酵母菌の一種と「メチロバクテリウム」という細菌の一種で、黒カビは「クラドスポリウム」とよばれるカビの一種が原因です。
これらのカビ対策には、アロマが持つ抗菌・殺菌・抗真菌作用(菌・真菌を抑制する働き)が効果的です。市販の防カビ剤を使用するのも1つの方法ですが、爽やかな香りとともにアロマの持つ作用に任せてみませんか?
抗菌作用
抗菌作用とは、細菌の増殖を防ぐ働きのことです。赤カビは、水があれば発生するほど繁殖力が高く、人の皮脂や石鹸カス、汚れなどを栄養源にして増殖します。人体には影響はありませんが、赤カビを放置すると、これを餌にする黒カビが発生してしまうのです。
カビが好む環境は、下記の通りです。
・温度 20〜25℃
・湿度 75%以上
浴室はこの条件に当てはまるため、カビの発生や増殖が進んでしまいます。カビはアレルギー発症の原因にもなるため、放置せずしっかりとカビ対策をしましょう。
抗菌作用があるアロマは、
・ティートリー
・ユーカリ
・シナモン
・グレープフルーツ
・サイプレス
・ラベンダー
・タイム
・ゼラニウム
・レモングラス
・ペパーミント
などです。
殺菌作用
アロマオイルの優れた殺菌作用は、カビの胞子の発芽・形成を阻害して菌糸の成長を停止させる効果が期待できるため、しつこいカビ対策に最適です。カビは、表面を擦るだけでは除去できず、すぐに増殖します。ここで、アロマの殺菌・抗菌作用が活用されるのです。アロマの殺菌作用は古くからよく知られていて、代表的なものには感染防止剤にも使用されているクローブや、ミイラの防腐・保存剤に使用されたタイムやレモンなどがあります。
殺菌作用があるアロマは
・ティートリー
・ラベンダー
・ユーカリ・ラディアータ
などです。
カビ対策に有効な抗真菌作用があるアロマは
・フランキンセンス
・シダーウッド
・ローズウッド
・オレガノ
などがあります。
殺菌・抗菌作用があるアロマのブレンドや、赤カビと黒カビのどちらにも効果が期待できるアロマを合わせて、カビをしっかりと除去しましょう。
防カビにおすすめのアロマオイル
カビ対策に効果的なアロマは、抗菌・殺菌・抗真菌作用があるアロマです。優れた効果が期待できて、さらに天然素材のため、小さな子供がいるご家庭でも安心して使用できます。ここでは防カビに効果的と言われるアロマのなかから、特に使いやすいアロマオイル3選をご紹介していきます。
ユーカリ
ツンとしたシャープな香りのユーカリは、防カビ・抗菌効果の高さで知られています。アロマディフューザーやアロマスプレーなどで空気中に広がった香り成分は、空気の浄化や抗菌作用を発揮するため、風邪や花粉症にも重宝されているほどです。
濃度が高いため、ユーカリ単体で使用する際は使用量に注意してください。また、刺激が強いため、スキンケアとして使用するのは控えたほうが良いでしょう。
このような理由からユーカリは単独ではなく、他のアロマと合わせて使用されることが多いです。カビ対策では、アロマスプレーを作って気になる場所に振りかけておいたり、掃除で使用したりといった活用法をおすすめします。
ラベンダー
フローラルな香りが好まれるラベンダーは、鎮静作用や優れた抗菌力を持ち、そのうえ肌への刺激が少ない安全性の高いアロマです。中世ヨーロッパで伝染病が大流行したとき、ラベンダーの優れた薬効が注目されて広く知られるようになりました。
カビや菌、ウイルスに対して抗菌作用が働き、これらの増殖を防ぐ働きに期待ができます。アロマバスで使用すると、カビ予防とラベンダーの優しい香りが楽しめて一石二鳥です。
シナモン
シナモンはクスノキ科に属する熱帯性の常緑樹で、スパイスとして料理やお菓子作りでもおなじみです。特徴は抽出部により成分が異なる点で、精油にすると刺激が強いとされています。よく知られているのは、「シナモンリーフ」と呼ばれる葉から抽出された精油です。 防カビ効果が強いオイゲノール成分を含んでいるため、カビ対策にはよく使用されています。
シナモン単体での使用もできますが、グレープフルーツなどとブレンドすると、スッキリとした香りが広がりますよ。
効果的な使い方
アロマオイルをカビ対策として活用するなら、アロマスプレーがおすすめです。アロマを加えた除菌スプレーは、お風呂やキッチン、窓などの掃除にシュッとひと吹きして手軽に使えます。
アロマスプレーを使う
抗菌・殺菌作用のあるアロマで作ったスプレーは、カビ対策したい場所に吹きかけたり、浴槽を磨いたりして使用します。作り方はとても簡単!防カビ、お掃除に役立つアロマスプレーの作り方をご紹介しましょう。
■アロマカビ掃除スプレー
・アロマ(ユーカリ15滴、ラベンダー15滴、ティートリー10滴)
・水 400ml
・クエン酸 小さじ2
➀水とクエン酸を混ぜてクエン酸水を作る。
②クエン酸にアロマをいれてよく振りまざれば出来上がり。
好きな香りを楽しみながらお掃除ができるだけではなく、防カビができるなんて得した気分ですよね。アロマスプレーは時間が経過するにつれて、香りや効果、成分が変わってしまいます。1.5ヶ月くらいで使い切れる量を作り、無くなったら新しくスプレーを作るようにしてくださいね。
※カビ対策には重曹アロマもおすすめ!
カビが繁殖する原因の1つ、湿気取りに効果的なのが重曹アロマです。空き瓶などに重曹を入れて、抗真菌作用や抗菌作用のあるアロマを数滴垂らしたら出来上がりです。
重曹は正しくは「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれ、弱アルカリ性で消臭・吸湿効果が期待される天然素材です。湿気や匂いが気になる玄関や靴箱、トイレなどに置くだけで、臭い・除湿・カビ対策にもなります。アロマの効果が薄れてきたら、水で薄めてお風呂掃除などにも使えるため、アロマスプレーと同様にカビ対策におすすめですよ。
まとめ
アロマの抗菌・殺菌作用は、増殖力の高いカビ対策にも効果が期待できます。掃除をしてもまたカビが発生する…そんなときには、ぜひアロマオイルを活用してください。
天然の香りは防カビに役立つだけではなく、空気の清浄や心身のリフレッシュリラックス効果なども期待ができます。おすすめの使用法は、アロマスプレーです。お好みの香りでスプレーを作り、ぜひ一度お試しください。
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