春は花粉症のシーズン。鼻がムズムズした感じや止まらない鼻水、目のかゆみ、眠気などの不快感に悩まされている人は多いでしょう。この時期にこそ取り入れたいのがアロマテラピーによる香り効果です。エッセンシャルオイルのなかには、花粉症のさまざまな症状緩和に効果が期待されるアロマがあります。この記事ではアロマの香りが花粉症に良いとされる理由や、おすすめのアロマと効果的な使用方法をご紹介していきます。

エッセンシャルアロマが花粉症にいい理由

シダーウッド

アロマテラピーで使用されるエッセンシャルオイルは、どのような理由から花粉症に効果がもたらされるのかを説明しましょう。その理由は2つあります。ひとつ目はアロマの芳香成分が、嗅覚を通じて脳へダイレクトに届けられることです。2つ目は、アロマ自体に花粉症の症状を緩和する効果を持つものがあるためです。

自律神経を整えてくれる

好きな香りや良い香りを嗅ぐと、気分が良くなったり元気になれたりしませんか?これは、嗅覚が他の感覚器(味覚、聴覚、触覚、視覚)とは違い、受けた刺激や情報を直接脳へ届けるためです。嗅覚を通じて粘膜に溶け込んだ芳香成分は、人間の記憶や感情に深く関わる大脳辺縁系や、自律神経やホルモンバランスを司る視床下部、下垂体へと届けられます。

この自律神経には、活動を活発にする交感神経と休息させる副交感神経の2つがあり、お互いにバランスを取り合うことで体内の環境を整えているのです。しかし、ストレスを受けると自律神経が乱れ、不眠、だるさ、慢性的な疲れ、動悸や息切れ、下痢などの全身的症状や、情緒不安定、うつなどの精神的症状が現れます。ここで香りが持つ効果が副交感神経に働くと自律神経の乱れが整い、緊張していた脳がリラックスします。花粉症でもアロマを用いて不快な症状の緩和に期待ができるというわけです。

鼻をすっきりさせてくれる効果のあるアロマもある

花粉症でつらいと感じる症状は、鼻が詰まって息がしにくい、鼻水が止まらないなど、呼吸に関する悩みが多くあげられます。鼻が詰まると呼吸がしにくいだけではなく、頭が重くスッキリとしませんよね。鼻詰まりが起きる原因は、鼻の粘膜が腫れて空気が取りにくくなるためです。

このような症状には、

  • 鼻の粘膜の炎症を抑える
  • 鼻水を出しやすくする
  • うっ血を取り除く
  • 粘液溶解作用

があるアロマを選ぶと効果的です。

花粉症にオススメのエッセンシャルアロマ

ここからは前述したようなつらい症状を緩和する、おすすめのエッセンシャルアロマをご紹介しましょう。

ペパーミント

清涼感あふれる香りのペパーミントは、消炎効果や鼻のうっ血作用、粘液溶解作用による鼻のトラブルに有効です。すっと抜けるようなスッキリ感で鼻通りを良くするだけでなく、脳を活性化させて花粉症による眠気の払拭に役立ちます。頭をクリアにして集中したいときにおすすめの香りです。

ユーカリ

ユーカリには粘膜の炎症を抑える作用があり、鼻や呼吸器のトラブル緩和に期待ができる香りです。鼻に抜ける爽やかな香りは、花粉症のアレルギー症状を和らげて呼吸を楽にしてくれます。香りが強く感じられる場合はオレンジなど、柑橘系のアロマとブレンドすると優しい香りに仕上がりますよ。

カモミール

カモミールはりんごのような香りが特徴的なアロマです。抗アレルギー、抗ウイルス、鎮静作用、安眠効果など、多くの効能と効果が期待できることから、「マザーハーブ」の呼び名があります。粘膜の炎症を緩和し、かゆみを軽くする働きは花粉症のつらい症状を和らげるため、お茶にして飲む、蒸気を吸引するなど、ポピュラーな方法でカモミールの効果を取り入れてください。

ラベンダー

ラベンダーが持つ抗炎症作用は、花粉症による目のかゆみを緩和する働きがあります。他にもよく知られているのが、気持ちを落ち着かせる鎮静作用です。心身の緊張がほぐれることでリラックスでき、安眠作用も働きます。ラベンダーの効果を取り入れるには、アロマを入れた水にハンカチやタオルを浸してしっかりと絞り、患部に当ててしばらくゆったりと過ごしてみましょう。

ティーツリー

鼻が詰まって息苦しい時にはティーツリーがおすすめ。粘膜の炎症を和らげて鼻の不調を軽くする効果に期待ができます。殺菌作用に優れ、免疫力をアップさせるため、風邪やインフルエンザウイルスが流行するシーズンにも使用したい香りです。

レモン

レモンにはアレルギーを抑制する抗酸化作用があります。これに加えて、レモンに含まれている「へスペジリン」成分にもくしゃみや鼻水の原因となる「ヒスタミン」の発生を防ぐ働きがあります。レモンに限らず、柑橘類の果物には同じ働きをするビタミンCが豊富に含まれているため、花粉症の症状緩和にはおすすめです。

花粉症の方にオススメの使い方

香りを楽しみながら、花粉症の緩和も期待できるエッセンシャルオイル。ここでは、もっと手軽に効果的に取り入れる方法をご紹介します。

マグカップで吸引する

鼻がムズムズする時には、マグカップを使った芳香浴がおすすめです。湯気に含まれる芳香成分を吸引することで鼻通りが良くなります。特別なものを購入したり、用意したりする必要がないため、お手軽に取り入れられますよ。

吸引方法

①普段使用しているマグカップにお湯を入れて好みのアロマを1〜2滴垂らします。

②立ち昇る湯気に顔を近づけて香りを吸引します。

※湯気が目に入らないよう必ず目を閉じて行いましょう。

アロマスプレーを使用する

アロマの香り効果をいつでも活用できるのがアロマスプレーです。小さな容器に入れておくと持ち運びも便利で、不快感を取り払えるだけでなく、消臭効果や抗菌作用によって身の回りの空気の清浄化を期待できます。

使用方法

アロマはスプレーにして使用すると、優しい香りで症状が緩和されます。外出時にマスクや衣類の襟、ストールなどにシュッとひと吹きしておくと、鼻詰まりケアにも有効です。就寝時に鼻が詰まって眠れない時には、枕やシーツなどの寝具にスプレーしておくのもおすすめですよ。

アロマディフューザーを使用する

室内で花粉症対策とアロマの香りを両方感じたい時には、アロマディフューザーで香りを拡散しましょう。スプレーよりも広範囲に香りがただよい、長持ちしますよ。

使用方法

アロマディフューザーにはいくつか種類がありますが、玄関や洗面所のような限られた空間では火や電気を使わず、安全に使用できるリードディフューザーがおすすめです。リビングのような広い空間にはネプライザータイプのディフューザー、寝室には火を使わずに暗闇でも使いやすいライトやタイマー付きのタイプなど、場所によって使い分けると効果的です。

ハンカチやタオルに垂らす

外出の際にはハンカチ、マスク、タオルなどにエッセンシャルオイルを垂らしておくと、鼻詰まり解消グッズとなります。いつでも吸引できて、カバンからハンカチを取り出した時には、良い香りがただようので一石二鳥。香りをなじませるためにも、外出の5〜10分前にはオイルを垂らしておいたほうが効果に期待ができます。

方法や分量

鼻詰まり解消のためにハンカチやタオル、マスクに使用するエッセンシャルオイルの分量は1〜2滴です。マスクのように肌に直接触れる部分にオイルをつけると肌に移ってしまい、肌荒れやシミなどのトラブルを起こす恐れがあるため、使用時には注意してください。オイルは必ずマスクの外側に付けましょう。

エッセンシャルオイルならインプルーブにお任せ!

香りによって、さまざまな効果を期待できるアロマ。心身を整えるものであるため、できる限り安心・安全なものを使いたいと誰もが考えていることでしょう。アロマの導入をお考えであれば、ぜひインプルーブへお任せください。弊社で使用しているエッセンシャルオイルは、100%天然のピュアなオイルです。香りそれぞれが持つ特徴や効果をうまく活かして、お客様にピッタリの香りを調合いたします。香りのブレンドや香りに関することであれば、どのようなご相談でも気軽にお問い合わせください。アロマテラピーアドバイザーの資格を持つスタッフが、快適な香り空間作りのお手伝いをさせていただきます。