ホテルのフロントって、なんだか高級感のある上品な香りがしませんか?実は、満足度の向上やリピート率の増加を目的に、アロマを導入しているホテルも多いのです。当記事では、ホテルにアロマを設置するメリット5選や、ホテルに設置するおすすめのアロマ5種類を紹介していきます。

アロマオイルとは

アロマオイルとは、エッセンシャルオイル(精油)とフレグランスオイルをまとめて呼ぶ呼び方です。エッセンシャルオイルとは植物の果皮や花、葉、樹皮などから抽出した天然のオイルで、アルコールなどの添加物を含みません。フレグランスオイルはエッセンシャルオイルや合成香料に無水エタノールやキャリアオイルなどを加え、希釈したもののことです。主に香りを楽しむことをメインに作られた製品で、エッセンシャルオイルよりも安価で手に入ります。

合成香料と天然香料がある

アロマオイルには、合成香料と天然香料があります。天然香料は自然界の動植物から抽出した香料のことで、純度100%の天然香料のことをエッセンシャルオイルと呼びます。天然香料の抽出方法には、主に水蒸気蒸留、圧搾、溶剤抽出法などがあります。合成香料は化学反応を利用して人工的に作り出した香料のことで、自然のものから香り成分を取り出して合成した半合成香料と、石油系の原料から合成した合成香料とに分けられます。合成香料は天然香料に比べ安定的、長期的に同じ香りを発生させられるため、芳香剤や香水によく使われています。

天然香料をオススメする理由

アロママッサージなど肌に使う場合はそもそも合成香料が使えませんが、ディフューザーなど直接肌に付けない場合でも、できれば天然香料を使用することをおすすめします。天然香料をおすすめする理由には、次の3点があげられます。

  • 自然由来なので香りによる不快感を与えにくい
  • 香りだけでなく様々な効果を期待できる
  • 自然界の奥行きのある香りを楽しめる
自然由来なので香りによる不快感を与えにくい

天然香料は、自然由来なので不快感を与えにくいのが特徴です。一方、合成香料は添加物のにおいが混ざっているため、香りの好き嫌いが分かれます。また、合成香料の場合は香りが強すぎてずっと嗅いでいると気分が悪くなることもあります。天然香料は自然由来の繊細で優しい香りなので、こうした不快感は感じにくくなります。

香りだけでなく様々な効果を期待できる

天然香料は、よい香りを楽しめるだけでなく、さまざまな効果を期待できます。天然香料の香りは五感、特に嗅覚に作用し、リラックス効果や気分高揚、不安解消などの効果を得られるとされています。また、こうした心への効果だけでなく、抗菌や鎮痛、強壮など天然香料の香りはさまざまな効果をもたらすといわれています。香りは同じように感じても、合成香料と天然香料では心身への働きが全く違うのです。

自然界の奥行きのある香りを楽しめる

天然香料は自然界の動植物から抽出した香料であるため、自然界の奥行きのある香りになっています。たとえばフローラル系の香りならお花畑にいるような、ウッディ系の香りなら森林浴をしているようなナチュラルな香りを楽しめます。同じ名前のアロマオイルでも、人工的に作られた合成香料では、天然香料のような自然を感じるナチュラルな香りは再現できないでしょう。

デメリット

天然香料にはさまざまなメリットがあると紹介しましたが、デメリットはあるのでしょうか。ここからは天然香料の唯一のデメリットについて解説していきます。

持続性が短い

天然香料はさまざまなメリットがある一方で、持続性が短い点がデメリットです。合成香料の場合、香りが長時間持続するように成分が合成されています。一方、天然香料は成分を調整されていない、自然界から抽出した香料なので、合成香料に比べて持続性は劣っています。そのため、トイレの消臭剤や芳香剤、香水など、長時間使用したい場合に天然香料は向いていません。しかし、反対に時間帯でアロマを変えたい場合や、長時間同じ香りを嗅いでいると体調が悪くなるという方には、天然香料の持続性の短さはメリットだともいえるでしょう。

ホテルにアロマを設置するメリット5選

ご自宅で楽しむイメージが強いアロマかもしれませんが、実は商業施設でもアロマが取り入れられています。ホテルもアロマとの相性が良い商業施設のひとつです。ホテルにアロマを設置するメリットとしては、次の5点があげられます。

  • すっきりした香りで清潔感が出せる
  • 旅の疲れを癒してもらえる
  • お客様の記憶に残りやすい
  • ホテルのブランドイメージも作れる
  • 抗菌作用で衛生面も安心

メリット1:すっきりした香りで清潔感が出せる

アロマで空間を良い香りにすることで、清潔感を出せます。みなさんも清潔感を出すために香水をつけたほうがよい、という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。また、服装がシンプルでも香水の良い香りがするだけで、おしゃれで洗練された雰囲気を感じます。このように、よい香りにはおしゃれな印象や清潔感を与える効果があるのです。特に柑橘系やミント系、ハーブ系などのすっきりした香りは、爽やかで清潔なイメージを与えられるでしょう。実際に、クリニックや病院など清潔感が重視される施設では、柑橘系のアロマがよく取り入れられています。

メリット2:旅の疲れを癒してもらえる

よい香りは、嗅ぐだけでも癒されますよね。そのうえ、アロマの漂う香りで癒されるだけではなく、リラックスや安眠などの効果も期待できます。ホテルに宿泊するお客様には、長旅でお疲れの方も多いでしょう。そこで、アロマの力を借りてお客様に十分に疲れを癒してもらえるようにしましょう。疲れを癒せる空間を提供できれば、お客様の満足度も向上するはずです。リラックス効果があるといわれているアロマにはラベンダーやイランイランなど、安眠効果があるといわれているアロマにはカモミールやゼラニウムなどがあります。

メリット3:お客様の記憶に残りやすい

ホテルにアロマを設置し、よい香りを印象付けることで、お客様の記憶に残りやすくなります。みなさんも、においをかいだだけで過去の記憶が鮮明によみがえった、という経験はありませんか?これはプルースト効果と呼ばれるもので、香りが記憶に残りやすいことから起こります。では、なぜ香りは記憶に残りやすいのでしょうか。嗅覚は五感の中で唯一記憶や感情をつかさどる大脳辺縁系に直接到達します。そのため、嗅覚は五感の中でも特に記憶に残りやすいのです。アロマを設置し、香りとホテルでの記憶を紐づけることで、そのホテルの香りを嗅ぐたびにホテルのことを思い出してもらえるでしょう。

メリット4:ホテルのブランドイメージも作れる

上品で優雅なイメージのローズ、エキゾチックなイランイラン、南国リゾートを思わせるフランジパニなど、香りごとに持っているイメージは異なります。ブランドイメージに合ったアロマを設置し、ブランディングを強化しましょう。また、香りが記憶に結びつき、「この香りといえば、あのホテル」のように印象付けられれば、さらなるブランドイメージ強化につながるでしょう。

メリット5:抗菌作用で衛生面も安心

アロマオイルの中には、抗菌・殺菌作用があるとされている種類もあります。靴箱やトイレの消臭にアロマが利用されているのも、抗菌作用が期待できるためです。ホテルは多くの人が利用する施設なので、衛生面に気を遣う必要があります。そのため、抗菌作用が期待できるアロマオイルを活用し、空間を清潔に保ちましょう。抗菌作用があるといわれているアロマには、ペパーミント、ローズウッド、ユーカリ、ティーツリーなどがあります。

アロマを導入しているホテル・宿泊施設はどこ?

アロマを取り入れているホテル・宿泊施設は数え切れないほどありますが、例を挙げるなら以下のような有名なホテルがあります。

  • マンダリンオリエンタルホテル
  • パレスホテル東京
  • 星野リゾート
  • ホテルグリーンプラザ鴨川
  • マリオットホテル
  • Mt. Fuji Resort Club
  • ベイコート俱楽部

これらのホテルはアロマディフューザーによる香りの空間を演出しており、宿泊者や訪問者はその特別な香りを楽しみます。様々なアロマオイルを使用し、異なる香りを季節ごとに提供しているホテルもあります。それぞれのホテルは、おもてなしの心を表現するためのサービスの一つとして工夫を凝らしています。

一部のホテルでは、ホテル内の香りを再現したアロマ製品を顧客向けに販売しており、自宅でも同じ香りを楽しむことができる商品の提供も行っています。

ホテルや宿泊施設のブランディングにおいて香り空間の演出は非常に重要であるといえるでしょう。

ホテルにオススメのアロマオイルの種類

アロマにはさまざまな種類があり、香りが持つ印象や期待される効果がそれぞれ違います。そのため、シーンや使用する場所によってアロマの種類を使い分けることをおすすめします。ホテルに設置する場合におすすめのアロマオイルの種類は、次の5つです。

  • ローズゼラニウム
  • カモミール
  • ラベンダー
  • ベルガモット
  • ペパーミント

それぞれの香りの特徴や期待される効果について解説していきます。

ローズゼラニウム

ローズゼラニウムは、ローズのような華やかでフローラルの香りのなかに、ミントのようなハーバル調の香りを感じるのが特徴のアロマです。ゲラニオール、シトロネロール、リナロールなど、鎮静作用を持つ成分を多く含んでいて、心を落ち着かせる効果を期待できます。また、抗菌・抗ウイルス作用、虫除け効果もあるとされているため、ホテルにぴったりのアロマだといえるでしょう。

カモミール

カモミールはりんごのようなフルーティーな香りが特徴のアロマです。眠れない夜にはカモミールティーを飲むとよいといわれているように、カモミールは高い安眠効果を持つとされています。また、主成分のエステル類は緊張緩和に優れており、リラックス効果も期待できるので、ホテルに設置するアロマにぴったりです。なお、カモミールにはカモミールローマンとカモミールジャーマンの2種類がありますが、不眠やリラックスにはカモミールローマンのほうがおすすめです。

ラベンダー

紫色の花が特徴のラベンダーの精油は、万能精油と呼ばれるほど心身にさまざまな効果をもたらすとされています。そのなかにはリラックス効果やストレス緩和効果、快眠効果、抗菌、消臭効果もあるとされているので、ホテルにもぴったりです。香りはフローラルな花の香りと爽やかなハーブの香りの混ざった香りで、上品で落ち着いた印象を与えます。

ベルガモット

アールグレイの香りづけとしても有名なベルガモットは、エレガントで上品な香りのアロマです。柑橘系の植物特有の苦味と爽やかさのある香りのなかに、甘くフローラルな香りも感じる香りが特徴です。高いリラックス作用が期待できるほか、抗菌・抗ウイルス作用、消臭にもよいとされているアロマなので、ディフューザーにして香りを拡散させるとよいでしょう。

ペパーミント

ペパーミントは、鼻にすっと通る清涼感のある香りが特徴のアロマです。ミントの代名詞ともいえる植物で、主成分のメントールは湿布や軟膏にもよく使われています。そんなペパーミントは消臭や抗菌・抗ウイルス作用に優れているといわれています。また、爽やかですっきりとした香りから清潔感もあるため、トイレの芳香剤としてもおすすめです。

インプルーブのアロマならブレンド可能

アロマは一種類のみでもよい香りですが、何種類かをブレンドすることでより奥深く、複雑な香りになります。また、複数のアロマをブレンドすることで得られる効果も多くなるので、アロマはブレンドして使うことをおすすめします。しかし、アロマには香りの相性や揮発性の違いがあり、より深みのあるよい香りにするには相性や揮発性の違いを考慮する必要があります。インプルーブなら、アロマテラピーアドバイザーの資格を持った専門スタッフがブレンドを行っているので、アロマの知識がなくてもオリジナルブレンドのアロマの香りを楽しめます。さらに、インプルーブではヒアリングに基づいて香りをブレンドしているため、ホテルのイメージにぴったりの香りを提供できます。

ホテルにアロマを設置するならインプルーブにお任せ!

ホテルにアロマを設置したいと考えている方は、インプルーブにお任せください。インプルーブの業務用ディフューザーは粒子が細かく軽いため、より広範囲に、より長い時間香りを拡散させられます。そのため、ホテルのフロントのような大きな空間でも、低コストで運用できます。さらに、資格を持ったアロマスペースコーディネーターが、より低コストで効果の出る設置場所を提案可能です。また、設置後も定期的にメンテナンス訪問を行っていて、機械の点検、アロマの交換・補充、香りの空間チェックなどを任せられます。2週間無料でお試しできますので、気になる方はぜひ一度インプルーブまでお問い合わせください。